続々と宮城県内の候補者の顔ぶれも決まり、与野党が本格的な選挙モードに突入しました。各党の勝敗を分けるポイントはどこなのか、選挙に詳しい専門家は「現役世代の共感」をあげています。
拓殖大学 河村和徳教授
「今、内閣支持率が高いので、あわよくば、今よりも良い状況の衆議院の状態を作りたいと。衆議院と参議院と両方とも少数与党ですから、実は衆議院解散をしてもですね、政治の進め方は、野党に配慮しなくてはいけない状況は変わらない。ただその時に、やはり日本維新の会が色々な不祥事を起こしていて、『あわよくば維新と連立をしなくてもいい状況』をつくりたいというのが内心あるのでは」
拓殖大学の河村和徳教授は、高い内閣支持率を背景に解散総選挙に踏み切った高市首相の意図は、「自民単独の過半数超え」にあると予想しています。
一方、この2年間の宮城県内の選挙の結果を踏まえると、自民党は厳しい戦いを強いられる可能性が高いと分析します。
拓殖大学 河村和徳教授
「実は衆議院、参議院、そして知事選という形で、県内では短い間隔で自民が負け続けていますので、一気に総理大臣が変わったからと言って、有権者の心が変わるのかと言ったら、そうではないような気がする」
おととしの衆院選では、自民党は立憲民主党を相手に小選挙区で「1勝4敗」、去年の参院選でも、立憲民主党の現職候補に敗れました。
河村教授は、これに加えて特に県選出の国会議員や地方議員を含め、「オール自民党」で臨んだ、去年の知事選の結果に注目すべきと指摘します。
現職の村井知事が、参政党の新人候補に1万6000票差まで詰め寄られながら、勝利したものの、現役世代が多いとされる仙台市内では、3万6000票差を付けられました。
拓殖大学 河村和徳教授
「仙台の都市部からすると自民党に頼るものは、自民党が得意とした利益誘導とかそういったものではない。どちらかというと、子育て世代も含めた形の、『若い人たちにとって何をしてくれるのか』『政治がなにをしてくれるか』というところで、やはり自民党がこれまで年功序列型で、やはり高齢者にウエートを置いた政策を中心としてやってきましたから。子育て世代に近いところの共感が勝るのか、それともこれまでの自民党に対する評価が勝るのか、ひとつポイントになってくる」
また、立憲民主党と公明党による新党「中道改革連合」の発足を受けて、動向が注目される公明党の組織票については、宮城県内の立憲民主党の候補者にもスタンスの違いがあり、「単純な足し算、引き算にならない」と話します。
拓殖大学 河村和徳教授
「立憲候補者の中でも労働組合中心、共産党と連携をすることで集票する方と、元自民党から野党に移った方は、どちらかというと真ん中寄りになる。『中道』のあたりで大きな塊ができたと言え、候補者のスタンスで、もしかすると支持者はついてったり、ついていかなかったりする。だからそこがポイントだろうし、『比例は政党に入れる』けど、『小選挙区は自分の信条で入れる』という形で票を使い分ける人が出てくる可能性がある」