新潟県警は、12月9日に不同意わいせつの疑いで逮捕した30代男性について誤認逮捕だったと発表した。いったいなぜ誤認逮捕が起きてしまったのか…新潟県警は先入観に基づく捜査などがあったとしている。
裏付け証拠取らず…不同意わいせつ事件で30代男性を“誤認逮捕”
2025年10月、新潟県長岡市を歩いていた30代女性がわいせつな行為された事件で、長岡警察署は12月9日に30代男性を逮捕していたが、新潟県警は誤認逮捕だったと発表した。
事件発生後、防犯カメラ映像などの捜査から容疑者として浮上した30代男性に取り調べを行ったところ「私がやりました」という趣旨の供述をしたため、警察はこの男性を逮捕した。
しかし、逮捕後に男性が容疑を否認したため、供述に基づく捜査を行ったところ、事件当日、男性は現場から離れた場所にいて、犯行時間帯に現場に行くことは不可能だったことが分かり、誤認逮捕が判明したという。
逮捕された12月9日から約6日間身柄を拘束されていた男性。なぜやってもいない行為を自供したのか…男性は「認めたほうがいいのかなと思った」と話していたという。
一方、県警側は「取り調べの際に恫喝するなど無理矢理言わせたという事実はない」と説明している。
「稚拙だった」“先入観”に基づく捜査か…24年にも誤認逮捕発生
今回の誤認逮捕について県警は、男性の所在地確認の不徹底や警察官の先入観に基づく捜査があったことを原因に挙げ、「稚拙な捜査だった」としている。
新潟県警の誤認逮捕をめぐっては、24年8月にも発生していて、この時にも「先入観による捜査があったほか、防犯カメラ映像の精査が不徹底だった」と説明している。
今回も“先入観”から起きた誤認逮捕。
新潟県警刑事総務課の白井秀夫課長は「逮捕された男性には心よりお詫び申し上げます」とコメントし、再発防止に努める方針だ。
誤認逮捕は、人権侵害にもつながり、一人の人生を大きく変えかねない。先入観を排除した慎重な捜査が求められる。
