ロシアのスパイとみられる男が日本の工作機械メーカーの元社員に金を渡し、営業秘密の情報を不正に入手した疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは、在日ロシア連邦通商代表部の元職員の30代の男と首都圏の工作機械メーカーの30代の元社員です。
このロシア人の男は、ロシアの諜報機関「SVR(対外情報庁)」のスパイとみられ、2024年11月と2025年2月、工作機械メーカーの元社員から営業秘密に当たる新商品のアイデアを不正に入手した疑いが持たれています。
捜査関係者によりますと、ロシア人の男は工作機械メーカーの会社近くの路上で「道案内をしてほしい」と声をかけ、「お礼にまたお会いできませんか」とさらに接近し、首都圏の飲食店で定期的に会うようになったということです。
男は元社員に合わせて70万円を渡し、情報を不正に得ていたとみられています。
警視庁公安部は、2人の認否を明らかにしていません。
警察庁は1月9日、ロシア大使館を通じて男に出頭要請をしましたが、応じることなくロシアに帰国したということです。
この会社は軍事的な用途に転用可能な技術を持っていたことから、警視庁公安部は「ロシア側が狙っていたのは軍事的な情報とみられ、流出前に防げたと考えている」としています。