岡山・香川などで店舗展開し、コーヒー豆や輸入食品などを販売する、「ジュピターコーヒー」(東京)が1月13日に東京地方裁判所から民事再生開始決定を受けたことが民間の信用調査会社、東京商工リサーチの調べでわかりました。
東京商工リサーチによりますと、負債額は約59億円ということで、1月8日に開かれた債権者説明会では内林久雄社長から「民事再生を申し立てたことで、債権者に多大なる心配と迷惑をかけた。90店舗近くを展開していたが、新型コロナで1店舗あたりの売上が減少した。また、円安やコーヒー豆の価格高騰などの影響で苦しい状況が続いていた。金融機関やリース会社に協力頂き、資金繰りを維持していたが、事業の今後のことを考え、民事再生を申し立てた」との説明があったということです。
◆中四国でも一部店舗閉店 岡山駅東口地下改札近くの岡山店も20日で閉店
東京商工リサーチによりますと、スポンサーの企業再生ファンド、ネクスト・キャピタル・パートナーズが約40店舗を継承する予定ということです。
「ジュピターコーヒー」のホームページによりますと、中四国では9店舗展開していました。岡山駅や高松駅近くなど中四国の一部店舗は、閉店、もしくは閉店する予定です。
高松市の高松駅ビル「高松オルネ」の店舗、鳥取市の鳥取駅と島根県松江市の松江駅に隣接する商業施設「シャミネ」の店舗は1月18日に閉店したと各商業施設がホームページで発表しています。
また、約20年間営業していた岡山駅東口地下改札口近くの店舗「岡山店」も1月20日で閉店するということです。
◆「Jupiter(ジュピター)」を一時は全国で91店舗展開
東京商工リサーチによりますと、ジュピターコーヒーは1979年設立で、コーヒー豆を中心に菓子類、乾物などの小売店「Jupiter(ジュピター)」を全国に91店舗(2024年3月時点)を展開していました。
6000種類を超える飲食料品を扱い、店舗数の拡大と知名度上昇から事業が拡大し、2021年7月期は売上高約103億円をあげていたということです。
しかし、主力のコーヒー豆価格の上昇に伴う採算性の悪化や、出店への投資負担がかさむなどし、2025年7月期は債務超過に転落、スポンサー探索を継続するなか、民事再生法を申請したということです。