JR山手線などが運転を見合わせ、首都圏の通勤ラッシュ直撃しました。
今回、各地の駅で撮影された映像から16日朝の混乱ぶりが明らかになってきました。
午後1時過ぎのJR大井町駅。
停電により始発から運転を見合わせていたJR山手線と京浜東北線は、午後1時過ぎまでに全線で運転を再開しました。
朝のラッシュ時を直撃したJR線のトラブル。
影響は約67万3000人に及び、首都圏は大混乱となりました。
午前9時過ぎのJR上野駅の様子では、駅構内が人で埋め尽くされ身動きが取れない状態が確認できます。
同じころ、JR品川駅構内も多くの人でごった返していました。
JR東日本によりますと、16日午前4時前、新橋-品川駅間の架線で停電が発生。
首都圏を走るJR山手線と京浜東北線の全線が始発から運転見合わせとなりました。
更に、復旧作業を行っていたところ午前7時48分に再度停電が発生。
その影響で、付近を走行する東海道線も一時運転を見合わせました。
東京駅ではホームで止まったままの電車から乗客が次々と降り、代わりとなる路線を探して一斉に移動を始める様子が。
埼玉県の西川口駅では入場規制が行われ、運転再開を待つ乗客の列が駅から延々と延びて商店街にまで及んでいました。
更に、JR上野駅では運転開始を待つのを諦め、改札を出ようとする乗客の列が絶えず続いていました。
京浜東北線は一度、運転を再開した直後にまた停電が起き、駅の間で止まってしまった電車も。
田町駅近くで立ち往生した電車の車内には、乗客の姿が確認できました。
混雑する車内に乗客が取り残され1時間以上がたつ中、車両の扉が開かれはしごをつたって乗客が外へ。
停電した車内が暑かったのか、真冬にもかかわらず上着を脱いでシャツ1枚で線路上を歩く人も。
線路上を歩いて浜松町まで移動した男性は、車内での様子を「エアコンも止まっちゃってたんで、すごく暑くなっちゃったんで息苦しかったですね。人もいっぱいだったんで、中には貧血で倒れちゃう人もいて」と話しました。
都心の大動脈山手線と、首都圏を南北に縦断する京浜東北線が、朝のラッシュ時に運転見合わせに。
その影響は広い範囲におよびJR品川駅に近い道路では、品川駅から徒歩で移動しようとする人が歩道を埋める異様な光景が見られました。
JR川崎駅前でも移動を始める多くの人の姿がみられ、「京浜東北線が運転見合わせで京急で蒲田に向かおうと思っています」と話す人もみられました。
京浜東北線の沿線では、平行して走る京急線に乗り換えようと歩く人が続々と。
JR大森駅前でスマホを見ていた男性も「(Q.これから仕事?)これから品川から新幹線に乗らないといけない。12時10分(品川発)ギリギリなので究極の選択を」と話しました。
品川駅から新幹線に乗るために、約700m離れた京急線の大森海岸駅まで移動することに。
しかし、こうした大移動の影響で京急線の駅でも一時入場規制が敷かれ、長蛇の列ができるなどJR以外の路線にも混乱が及びました。
東京都心では地下鉄の各駅も振り替え輸送などで大混雑となりました。
停電の原因とされる今回のトラブル。
現在、田町駅は改良工事中で始発の運転に向けて送電する際に、何らかの不具合が起きた可能性があります。
一方で鉄道ジャーナリスト・梅原淳さんは、2度目の停電が起きた点について「特に朝のラッシュ時っていう非常に負荷の高い状況では、電力消費量大きすぎてオーバーしてしまって過熱して、例えば一部では炎、光、煙がでた、と言われていますけど、やっぱりそうやって再び停電したのではないのかと思う」と指摘します。
17日の大学入学共通テストを控えた受験生からは、トラブル発生が16日で良かったとの声も。
受験生は「(Q.もしこのトラブルが明日だったら?)結構やばいのかなって思います。すごい焦りもありますし」「朝なかなか気持ちに余裕がないと思うので、明日よりは絶対、今日の方がいいかなと」などと話しました。
鉄道ジャーナリスト・梅原淳さんは「16日は休日なので電源に負荷はかかりにくい」としています。
しかし、万が一に備えて「16日に向け事前に迂回ルートを想定しておいてほしい」と受験生に呼び掛けています。