まもなくやってくる花粉シーズン。2026年は、前年の猛暑などの影響で花粉の飛散量は、平年より2割ほど多くなるとの予報だ。花粉症の症状を抑えるためには、本格的な花粉の飛散前に対策をとることが重要だ。
“裏年”でも花粉の量は『やや多め』
スギやヒノキなどの花粉がアレルギーの原因物質(アレルゲン)となって、くしゃみや鼻水、目の痒みなどのアレルギー疾患を引き起こす花粉症。

民間気象会社『ウェザーニューズ』によると、九州北部では、2月上旬に花粉の飛散が始まる見通しだ。

気になる飛散量については、「2025年の福岡の花粉が記録的な大量飛散だったので“表年”。なので2026年の春は、前年に比べれば花粉が半減する“裏年”に当たると考えている。しかし、前年の夏は、気温が高かったことと日照時間が長かったことで、裏年の効果を相殺するくらい雄花の生長が進んでしまっている。
それらのことを考慮すると、2026年春の花粉量は、平年より『やや多くなる』見込み」と『ウエザーニュース』の中村友祐気象予報士は、早めの対策を呼び掛けている。
具体的には、「冬服の素材、モコモコしたウール素材などに花粉が付きやすい。その花粉を室内に持ち込んでしまう可能性があるので、家に入る前には、きちんとはたき落とすこと。マフラーやストールにも花粉は付くので、冬用のアイテムも家の外でしっかりはたいてから家に入るのが大事」と中村気象予報士は話す。
花粉の薬は2週間~1か月前から
福岡・那珂川市内の『じんのうち耳鼻咽喉科・内科』。

この日、診察を待つ人達に花粉症について聞くと、「毎年、春先は、スギ花粉です。鼻水が出る感じ。もう花粉が来ています」と既に症状を実感している男性や「5歳の長男が花粉のシーズンになると、目を掻きはじめる。2月頃からもう花粉が飛び出すだろうから、2月には受診の予約を入れている」と話す保護者の姿があった。
「花粉も少量飛んでいるので、症状があるんだったら花粉の薬もきょうから飲んで下さい」と医師も早めの薬の服用を勧める。

「本格飛散が始まってから治療を開始すると、どうしても鼻や目の過敏性が上がっていて薬が効きにくい。なので花粉が本格的に飛散する2週間から1カ月ほど前に薬を飲んで症状を起こさせないのが大切」と『じんのうち耳鼻咽喉科・内科の陣内進也院長は話す。

花粉症の治療は、内服薬や点鼻薬、それに目薬などを使用する。それでも効果が実感できないスギ花粉の重症患者には、注射での治療も行われている。

接種前の検査が必要だが、接種回数は、概ね2週間から4週間に1回。また、鼻の粘膜を焼いて一時的にアレルギー反応が起こりにくくする『レーザー治療』もあるが、この治療を前の年に受けた小学生の保護者は、今後、根本的な治療を検討したいと考えている。

「できれば“舌下治療”で。ずっと花粉症は続くと思うので、ちょっとでも舌下治療で良くなってくれたらと思う」。
『舌下免疫療法』で根本的な対策も
『舌下免疫療法』は、アレルギーを引き起こすスギ花粉の成分を少量含んだ薬を毎日飲むことで、少しずつ花粉に体を慣らしていく治療のこと。

服用する期間は3年以上と長いが、『じんのうち耳鼻咽喉科・内科』の陣内院長は、「舌下免疫療法が5歳からできるので、早いうちにやっておくと小学生とか中学生になった時に、花粉症で部活が大変とか勉強が大変とかいうことが少なくなると思う」と推奨している。

スギ花粉の飛散のピークが3月上旬頃、ヒノキのピークが3月下旬頃とみられているが、今年も早めの予防対策が必要と言えそうだ。
(テレビ西日本)
