つらい花粉症の季節。特に朝、症状が一気に悪化する“モーニングアタック”に注意するよう医療関係者が呼びかけている。モーニングアタックへの対策とは。
『雨上がり』『気温上昇』『強風』
スギ花粉の飛散量がピークを迎えている九州北部。3月4日の花粉の飛散量は『非常に多い』1日となった。前日から雨の降ったところが多く、日中は気温が上がり、広い範囲で北よりの風が強まったためだ。『雨あがり』『強風』『気温が高い』という花粉が多く飛ぶ気象条件がそろうと、花粉症の人には特に辛い1日となる。

花粉の量は毎年『表年』と『裏年』が交互にやってきて、2026年は飛散が少ないとされる『裏年』にあたる。

しかし、町田朱理気象予報士は「本来なら少ないと言われる年だが、平年と比べてやや多い傾向。前年の夏も猛暑だったのでより多くの花粉が育ったと考えられる」と警鐘を鳴らす。

福岡・那珂川市の『じんのうち耳鼻咽喉科』には、この日も花粉症に悩む多くの患者が訪れていた。

幼いころから花粉症という10代の学生は「めっちゃきつい。鼻詰まりがすごくて、鼻呼吸ができない」と言い、別の30代男性も「声があまり出ない。毎年、花粉の症状は出るが、今年は喉が痛い」と症状の辛さを訴える。
朝、辛い『モーニングアタック』
くしゃみや鼻水、目のかゆみなどを引き起こす花粉症。じんのうち耳鼻咽喉科の陣内進也院長によると、1日のうちで特に注意が必要な時間帯があるという。

「『モーニングアタック』です。朝起きる時に自律神経が切り替わる影響で、起床直後に症状が一気に悪化する。それを『モーニングアタック』と言います。
寝ている間は副交感神経が優位ですが、朝起きる時は交感神経が優位に変わる。自律神経の切り替わりで、くしゃみ・鼻水・鼻づまりが出やすくなる」。

更に大きな原因とされるのが、夜の間に床などにたまった花粉だ。起床時の動きで花粉が舞い上がり、アレルギー反応を引き起こす。
花粉を家に入れない工夫と、入ったものは掃除機でしっかり取り除くことが大切だが、症状が重い場合は注射薬による治療が効果的だと陣内院長は話す。

「スギ花粉アレルギー自体を起こらないようにする。スギ花粉症のシーズンなら2月と3月に1回ずつでよい」。注射の効果としては、「全てのアレルギー症状が出なくなる」。

深刻な鼻づまりで「夜も眠れない」と訴える女性は、花粉のシーズン中、月1回の注射を受けていると話す。

注射の効果をたずねると、女性は「つまった鼻のどちらかは開通する。全然違います。注射しても内服は必要だけど、生き心地が全然違う」。

注射治療は12歳以上が対象で、事前の検査が必要。効果が出るまでに数日かかるため、希望する場合は早めの受診を勧めている。
空気清浄機より加湿器が効果的
また、陣内院長によるとモーニングアタックには空気清浄機よりも加湿器の使用が効果的とのことだ。
空気清浄機は空気中に舞っているものを吸い寄せるが、寝室はあまり人が動かないので、花粉は下に落ちた状態になってる。
そのため朝は加湿器で花粉に湿気を与えて重くして、飛び上がらないようにすることが有効という。
さらに今年はインフルエンザB型の流行時期と重なり、症状が似ているため見分けが難しいこともあり、花粉症と思って診察を受けたら実はインフルエンザだったというケースもあるという。
(テレビ西日本)
