西鉄は14日、駅係員など3人が忘れ物や落とし物として届けられた交通系ICカードを着服していたと明らかにしました。
被害額は約23万円に上るということです。
西鉄によりますと、このうち福岡管理駅に所属する係員は2025年6月以降、遺失物として届けられたニモカなどの交通系ICカードのうち、電子マネー残高のある計58枚(総額13万56円相当)を着服し、私的な買い物に充てていました。
いずれも無記名式のICカードで、残高が少なくなった時点でほかの同種のカードに差し替えて偽装していたということで、係員はこれらの行為を認めています。
また、福岡管理駅に所属する別の係員は、2025年6月から7月ごろ西鉄福岡駅で、遺失物として警察から還付された他社の交通系ICカードのうち1枚を抜き取り、1枚をすり替えて着服していたということです。
被害額はわかっておらず、係員は私的使用は否定しているということです。
さらに、久留米バスセンターに所属する係員は2025年12月、遺失物として届けられたニモカ1枚を着服し、1万2318円相当を私的な買い物に使っていました。
ニモカを客に返却したように偽装して着服していて、係員は行為を認めています。
また、3人による着服以外にも、21件(8万3218円相当)が調査中だということです。
西鉄によりますと、2025年12月にニモカを紛失した客が西鉄福岡駅を訪れ、係員が遺失物として届けられていたICカードを引き渡そうとした際、カードのデータや番号が異なっていたことからすり替えられた疑いが浮上しました。
その後、各窓口や警察署で保管中のICカードの調査や、手続きに関わる管理者へのヒアリングなどを進め、これらの着服が判明しました。
「遺失物取扱いマニュアル」を去年1月に改定した際に不備があったほか、駅事務室内の防犯カメラに死角があったということです。
西鉄はマニュアルを見直すとともに防犯カメラの増設を進め、遺失物として取り扱われ返還されたICカードが不正に使用された疑いがあるとして、心当たりがある客は連絡するように呼びかけています。
西鉄は「信頼を著しく損なう行為を惹起したことは誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げます」とコメントしています。