"ラーメン提供数、世界ナンバー1"へ意欲

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「うまい・やすい・はやい」のキャッチフレーズで長年愛され続ける「吉野家」。創業127年目を迎える「吉野家ホールディングス」は、「吉野家」のほかに「はなまるうどん」など複数の飲食チェーンを国内外に約2900店舗展開している。そのトップに立つのが富山市出身の成瀬哲也社長だ。

富山への愛着と歩み

58歳の成瀬社長は、大学進学までの18年間を富山で過ごした。「ちょうど住んでいたのが南富山。高校は富山駅まで自転車で、途中友達の家にたくさん寄って、すごく楽しかった」と当時を振り返る。

多忙な現在も年に2、3回は富山で過ごすという成瀬社長。「松川から富山駅まで、歩けるところは全部歩く。(富山の)においというか、立山連峰を見ながら歩くのが好き。とてもいい県だと今でも思うし、富山市最高」と故郷への愛着を語る。

吉野家での歩み

吉野家に入ったのは1986年。2年間のアルバイトを経て正社員となり、グループ会社の社長やアジア統括本部長を務めたあと、2023年5月に社長に就任した。アルバイトも含め2万人以上の従業員を束ねる立場になった。

原材料価格の高騰や人手不足が外食産業を襲う今、アルバイト時代から大事にしてきた吉野家の基本理念を大切にしているという。

「誰のため、何のためにやるかというのはお客様、従業員のため、取引先のため、株主や投資家のため。うまくバランスをとれるように、不足するものは勉強しないといけない。楽しみながらやっている」

実績と新たな挑戦

海外での出店を増やし、昨年度の売上高はコロナ禍以降最高の2049億円を達成した。さらに成瀬社長は、牛丼、うどんに並ぶ第3の軸に力を入れている。

「世界に行くんだったら、牛丼のもうひとつはラーメンじゃないか。若い時から『ラーメンうらやましくね?』という話はしていた。価格だけでの商売は勝てないと思っている」

牛丼の価格の2倍から2.5倍の価格設定ができるラーメン。これまで吉野家で培ってきたノウハウを活かしたいと意気込む。

課題への対応と戦略

外食産業が直面する課題についても言及した。

「確かに原材料、人件費大変。価格を単純に上げればいいという世界ではもうない。品質をそれ以上出さない限り、支持はあっという間に失う。先を見て、どこに手を打たなければならないのか」

吉野家ホールディングスは、人気ラーメン店に加え、麺やスープの製造会社を次々と買収。コストを抑えながらクオリティを上げられるよう自社製造の環境を整えている。2023年11月には上海にも出店した。

グローバル展開と未来へ

外国人の採用・育成にも力を入れる成瀬社長。「必ず一歩先にいこうぜっていう」と意気込み、目指すのは「ラーメン提供数、世界ナンバー1」だ。

富山市出身、成瀬社長の手腕が注目されている。

(富山テレビ放送)

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