新年恒例の初詣。家族と行くのが当たり前だったその行事を、今どきの高校生は誰と迎えるのか。広島市西区の崇徳高校新聞部が校内で行った調査から、「お賽銭」に対する考え方も見えてきた。
友達と行き始めるのは「高2」が最多
調査を行ったのは、崇徳高校新聞部2年で平和班の班長を務める芳原麻結さんだ。
2026年最初のテーマとして取り上げたのは「高校生の初詣について」。
芳原さん自身、これまで初詣は家族と行くものだと思っていたという。
「今年、初めて友達に誘われて一緒に行ったんです。友達と行くと、おみくじを引いて何吉だとか、そういうやりとりも含めて楽しい年明けになるなと感じました。同じ高校生はどうなんだろうって気になって調べました」
新聞部が校内で行った調査によると、初詣に「行った」と答えた生徒は50人中41人。行っていない生徒は9人だった。さらに内訳を見ると、友達と行った生徒は7人。残る多くは家族と参拝していた。
結果を見た加藤雅也キャスターは、「思ったより家族派が多いですね」と声をかける。芳原さんも「正直、もっと友達と行っている人が多いと思っていました」と率直な感想を口にした。
注目したのは、友達と初詣に行くようになった年齢だ。7人のうち最も多かったのが、高校2年生。芳原さんと同じ学年だった。
加藤キャスターは「年末年始を両親の実家で過ごして県外に出ている人も多いですし、友達と予定を合わせにくい事情もありそうですね」と背景を読み解く。
お賽銭はキャッシュレスより“縁起”
調査では、お賽銭についても質問した。
「縁起のよい金額を意識しているか」という問いに、9割以上が「意識している」と回答。5円や50円など、語呂や意味を気にする生徒が多いことがわかった。
近年話題の“キャッシュレス賽銭”について、芳原さんは「いいなと思う」としながらも、周囲の反応をこう紹介する。
「十数人に聞いたら、『よくない』という声が多かったです。投げ入れる行為や、穴の開いた“見通しのよい形”に意味があると感じる人が多いみたいです」
デジタル化が進む中でも、お金を投げ入れる方が願いが通じやすいと考える高校生は少なくないようだ。
一方で、「賽銭泥棒対策になるからよい」という意見もあったという。
話を聞いた加藤キャスターは、「個人的には、やっぱり直接お賽銭を入れたいですね。私も古い人間になってきたのかもしれません」と笑いを交えて語った。
最後は、初詣の“あるある”にも触れる。
「ついお願いごとに熱が入って、時間が長くなりがちなので、後ろの人に迷惑がかからないように気をつけようと思います」
家族と行く初詣、友達と迎える新年。崇徳高校生の声からは、変わらないお正月の風習と、その中で少しずつ広がる選択肢が感じられた。
(テレビ新広島)
