年末年始が近づくと、高校生になってもやっぱり気になるのが「お年玉」。その使い道も年齢とともに変わっていく。全国有数の新聞部として知られる広島市の崇徳高校新聞部が、独自の視点でその“使い道の変化”を探った。

お年玉は「小さな夢をかなえるお金」

「お年玉の使い道」について調査したのは、崇徳高校2年・新聞部の濱井治大さん。

新聞部スポーツ班の班長で、趣味は昔の音楽を聞くこと
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濱井さんにとってお年玉は、単なる臨時収入ではないという。
「1年に一度のイベントで、小さな夢をかなえられるもの」。好きなアーティストのライブに行けたり、思い出づくりのきっかけとなる“ありがたいお金”だと話す。

小学生、中学生、そして高校生と成長する中で、お年玉の使い道はどう変わっていくのか。
崇徳高校の生徒75人へのアンケート結果をもとに読み解いた。

崇徳高校新聞部による校内アンケート結果
崇徳高校新聞部による校内アンケート結果

最も多かったのは「貯金する」。これは、どの年代でも“ダントツ”だった。一方で「親に回収された」という回答は年齢とともに減っていく。
中学生、高校生になると急に増えたのが「欲しいものを買う」「友達との遊びや食事に使う」。さらに「勉強の本を買う」という現実的な使い道も加わった。

ゲームから服・美容品・推しグッズへ

自由記述の回答からは、より具体的な変化が見えた。
小学生の頃は「ゲーム」が圧倒的多数。しかし中学生になると「服」がゲームと同じくらいに増え、高校生になるとゲームは一気に少数派になる。

その代わりに増えたのが、服や美容品、そして「推しのグッズ」。お年玉の使い道には、年代による欲しいものの変化が色濃く反映されていた。中でも、美容品や推しグッズは親世代にはあまりなじみのなかった使い道だ。

テレビ新広島「TSSライク!」コメンテーター・木村文子さん
テレビ新広島「TSSライク!」コメンテーター・木村文子さん

結果を見た陸上女子100メートルハードル元日本代表で一児の母でもある木村文子さんは、少し笑いながらこう振り返る。
「陸上部だった私には美容品は無縁でしたが、あの頃の自分に『もう少し使ってもよかったんじゃない?』って声をかけたいですね」

イマドキの使い道は“モノよりコト”?

濱井さん自身は、来年のお年玉を「友達とのカラオケやボウリングなど、モノより“コト消費”にあてたい。でも僕は安定志向なのですぐには使わないと思います」と話す。
アンケートに答えた高校生のうち数人に聞くと、2025年の正月にもらったお年玉は2万5000円くらい。「次のお年玉に、物価高の影響が出ないといいな」――そんな現実的な声もあったという。

ちなみに、アンケートで最も多かった「貯金」。筆者の家もまさにそのタイプだ。子どもがもらったお年玉はそのまま親が預かり、全額を貯金している。筆者自身が子どもの頃も同じで、お年玉は「使うもの」ではなく「いつの間にか貯まっているもの」。大人になって通帳ごと手渡された時、親なりに考えてくれていたのだと気づいた。だから今、わが子のお年玉も自然と「貯金」になっている。

ただ、濱井さんの話を聞きながら思った。子どもが高校生になったら自由に使える金額を決めて渡すのもアリかもしれない。友達と出かけたり、好きなものを選んだりする経験も大切な“成長の一部”なのだろう。
「貯める愛」と「使わせる勇気」のバランスをどうするか。わが家のお年玉ルールもそろそろ見直しの時期を迎えている。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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