今回は、2025年の記録的な大雪や猛暑、そして豪雨と私たちの暮らしに大きな影響を与えた天気について特集する。
「観測史上1位」という言葉が何度も使われた、昨年の北海道の天気。
それを一言で表すなら「極端」という言葉が適切であった。
その極端な天気の始まりは十勝地方からだった。1月下旬にも関わらず畑では土が露出。
秋蒔き小麦の芽は寒空にさらされ、51年ぶりの雪不足に悩まされていた。
「スニーカーが履けるほど雪がない冬ですが、イベントにも影響が出ています」(沼田 海征記者)
冬景色を光と音で彩る人気イベントが雪不足で配線がむき出しになり、一部エリアでは規制も行われた。
しかし、たった一晩で景色は一変。
「体が埋まるくらいの雪が積もっていて、立ち往生する車が相次いでいます」(沼田記者)
国内の観測史上1位を記録した帯広市のドカ雪。
12時間で120センチの雪が降り、市民生活に大きな影響が出た。
「やばいですね、本当に。観測史上初って言ってましたよね。窓のギリギリまで雪が積もって危ない」(帯広市民)

雪に埋もれた車を掘り出している人がいた。
「約10台くらい埋まっている。雪で膨らんで見える部分が全て車です」(レンタカー会社のスタッフ)
数日にわたり公共交通機関は大きく乱れ、スーパーの臨時休業や学校の臨時休校が相次いだ。
しかし、半年後の帯広市で再び極端な天気が。
「午後2時のJR帯広駅前です。強い日差しが体力を奪います。温度計はこの暑さで真っ暗です」(沼田記者)
夏の北海道を襲った熱波。
帯広市で38.8℃、北見市では39℃など観測史上1位の極端な暑さとなった。
人の体温を超える危険な暑さが続き、熱中症警戒アラートは5日連続で発表された。

「札幌市内はジメジメしていて、立っているだけで汗が止まりません」(狐野彩人アナウンサー)
札幌市でも暑さが続き、真夏日の日数は観測史上最多の35日。
地下歩行空間には暑さから逃れる人の姿が。
「やばい、外は全く風がない」(札幌市民)
「家に冷房がないから、涼みに来た」(札幌市民)
2025年、北海道で熱中症で搬送された人は2727人に上った。
2024年より1000人以上多く、災害級の暑さとなった。

北海道で初となる出来事もあった。
「日本海側で線状降水帯が発生する可能性が出てきた」(札幌管区気象台の担当者)
極端な大雨にも見舞われた。
8月下旬から10月にかけ、前線や低気圧が次々と北海道付近を通過。
各地で史上一番の雨量を観測した。
9月21日には釧路地方と十勝地方に北海道で初めて線状降水帯が発生し、住宅が浸水する被害が相次いだ。
「腰のあたりまで水が来ていた」(釧路市民)

農業にも影響が。
「全滅ですね、稲は刈れないね」(厚沢部町のコメ農家)
8月には北海道南部を大雨が襲い、厚沢部町では収穫前のコメや小豆が被害を受けた。
晴れれば猛暑、雨が降れば豪雨。
このような極端な天気は今後も続くのか。
「北海道に暖かく湿った空気が流れ込みやすかった。九州のような蒸し暑い空気が入ってきて夏は猛暑になった。湿った空気なので大気の状態が不安定になり、雨雲や雪雲が発達しやすくなった。リバウンドのように寒気が流れ込んだ時期もあった。極端な暑さの後に極端な寒さで、気温差も極端になる。すると低気圧も発達しやすく、天気も極端に」(菅井貴子気象予報士)
2026年は気象災害が起こらず、穏やかな1年になることを祈らずにはいられない。
