福島県福島市の小学5年生・羽山将汰くんは、鮮やかな手つきで「けん玉」を操る達人だ。羽山くんは未成年が取れる最高段位である「五段」を、なんと9歳の時に取得した。2025年に札幌市で開かれた「第23回全日本クラス別けん玉道選手権大会」では、上から2番目のクラスで優勝するなど、その実力はスーパー小学生の名にふさわしい。
けん玉に夢中 その熱は家族にも
大正時代初期に現在の形になったとされる「けん玉」。現在の競技人口は国内で約300万人、世界では1000万人を超えると言われている。”KENDAMA”として海外でも人気が高まっていて、国際的な広がりを見せている。

羽山くんが披露する華麗な技は、学童クラブの友達はもちろん、家族までもけん玉の魅力にひきこんでいった。
「最初は息子が1人で黙々とやっていたが、夫もやり始め、娘もやり始め、私もやっていました」と母・久美子さんは話す。
父親も「闘争心」に火がつく
特に熱心なのは父・正憲さん。「最初は息子の技を見て『ここが違う』とか外から意見を言うだけだった。ある時、息子に『自分はできないくせに』と言われたのがきっかけで」と話す。
この一言に闘争心が燃え上がった正憲さんは、約1年半かけて練習を重ね、2025年12月に43歳にして「初段」に合格した。

羽山くんに父親の技についてたずねると「お父さんの技は下手でもないし上手くもない(笑)」と率直な評価。これに対して父・正憲さんは「頑張ります。息子に上手いと言われるように頑張ります」と話した。
一流の指導者との出会い
羽山くんのレベルアップには、熱心な家族のサポートも欠かせない。毎週、家族の送迎で2時間ほどかけて福島県いわき市のけん玉クラブに通っている。

指導するのは、何度も日本一に輝いた経験を持ち、日本けん玉協会の会長も務めるけん玉界のレジェンド・山木弘行さん。山木さんは羽山くんについて「集中力や技のスタンス、切れ味もほとんど日本でもトップクラスに近づいている感じがする。安心して見られる」と高く評価している。
2026年の目標は「安定して上位を」
福島県外からもやってくる日本トップクラスのメンバーに刺激を受け、羽山君は難しい技を90%の確率で成功させるなど、確かな実力をつけている。
2026年1月と2月には全国規模の大会が控えている。「2026年は3位以内に多く入ることを目標として頑張りたい」と羽山くんは話す。安定して上位をキープすることが今年の目標だ。

けん玉の良いところを聞くと「友達を作れるところ」と答える羽山くん。けん玉の魅力に取りつかれたこの小さな達人は、2026年もさらなる高みを目指している。
(福島テレビ)
