◆老舗缶詰メーカー「讃岐罐詰」自己破産申請へ
三豊市財田町の老舗缶詰メーカー「讃岐罐詰(かんづめ)」が、1月5日付で事業を停止し、近く、高松地方裁判所に自己破産を申請する見通しであることが、民間の信用調査会社の調べでわかりました。
帝国データバンク高松支店の発表によりますと、「讃岐罐詰」は1929年創業の老舗缶詰メーカーです。ミカンやモモなどの果物の缶詰を主体に、ジャムやマッシュルーム、タケノコなどの野菜缶詰、牛めしや五目ご飯などの米飯缶詰を製造するほか、OEMによるミカンやモモを使用したカップゼリーなども製造していました。
中でもマッシュルームの缶詰は国内で初めて製造した企業として知られ、この缶詰では国内トップクラスの製造量を誇り、食品メーカーなどに販売、1992年8月期には年売上高約41億円を計上していたということです。
◆負債は約12億3800万円か(2025年8月末時点)
しかし、その後はライフスタイルの多様化や贈答文化の希薄化によるお中元・お歳暮需要の縮小で、売上高は漸減傾向を余儀なくされ、猛暑や空梅雨によるモモなどの原料仕入れに支障が出た、2025年8月期の年売上高は約9億2300万円にとどまっていたということです。
また、同業者との価格競争や設備投資負担、労務費の上昇などから赤字決算が続き、苦しい資金繰りが続いていました。そのため、不採算製品からの撤退などの取り組みを進めていたものの、業況の改善には至らず、支払不能に陥ったことで、事業の継続を断念したということです。
帝国データバンクによりますと、「讃岐罐詰」は1月5日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したということです。近く、高松地裁に自己破産を申請する予定です。負債は2025年8月期末時点で、約12億3800万円とみられています。