J1アビスパ福岡は5日、福岡市内で会見を開き、4日付で金明輝(きん・みょんひ)監督との契約を解消したことを明らかにしました。

理由についてクラブ側は、金監督の言動について複数のコンプライアンスに抵触する事実が確認されたため、と説明しています。

1月5日付でクラブ側が公式ホームページで発表した全文は以下の通りです。

<クラブ側が発表した全文>
アビスパ福岡は、金明輝 監督との契約につきまして、コンプライアンスに抵触する行為が確認されたため、本人及びクラブ双方の合意の下、2026年1月4日付で監督契約を解約することといたしましたので、お知らせいたします。

当面の間は、塚原真也 ヘッドコーチが暫定的にトップチームの指揮を執ります。

なお、本件の詳細につきましては、関係者への影響および個人情報への配慮等を踏まえたうえで、事実関係の整理ならびに適切な対応を進めている段階にあることから、公表は控えさせていただきます。

金監督には、この1年、クラブおよびチームの発展に尽力いただいたこと対し、クラブとして感謝の意を表します。

一方で、今回の事態を重大なものと受け止め、組織としての規律意識を改めて見直すとともに、コンプライアンス遵守の徹底と管理体制のさらなる強化に取り組んでまいります。

関係者の皆さま、ならびに日頃よりクラブを支えてくださっている皆さまに、ご心配とご迷惑をおかけする結果となりましたことを、深くお詫び申し上げます。

<以下、1月5日午前の記者会見>

◆アビスパ福岡 結城耕造 社長
「本日、トップチームは始動をいたしました。本日午後には新体制発表会の開催を予定しております。

そうした中で誠に遺憾ではございますが、金明輝監督との契約を、双方合意の上、解約いたしましたので、ご報告いたします」

◆アビスパ福岡 山口均 副社長
「昨シーズン就任し、指揮を執ってまいりました金明輝氏ですが、金氏のトップチーム監督としての契約を解消することにいたしましたので、ご報告させていただきます。

昨年末、クラブ内で把握した事象がございまして、第三者の弁護士による確認を行ったところ、金監督の言動について複数のコンプライアンスに抵触する事実が認められました。

このまま監督としてトップチームをゆだねるのは難しいと判断いたしましたので、本人と面談を実施した上で、合意して契約を解約することといたしました。

一昨年、2024年12月16日、この場での就任会見におきまして、金監督は『みなさまの信頼を取り戻すために日々の努力を重ねていきたいと思います。日々の努力を惜しまず、謙虚な姿勢で職務に取り組んでまいります』とみなさまにお約束をいたしました。

またクラブとしても過去の過ちは容認できるものではありませんが、反省して再出発をしようとしている金監督を信じ、スタートをさせていただきました。

しかしながら、金監督の言動について複数のコンプライアンスに抵触する事実が確認されましたことから、契約を解消することにいたしました。

信じていただいて応援いただきましたファン・サポーターのみなさま、ご支援いただいたスポンサーのみなさま、それからアビスパ福岡に関わるすべてのみなさまに、この場をお借りしてお詫び申し上げたいと思います。

その上で、今後コンプライアンス上の問題が起こらないよう、有識者のアドバイスをいただきながら対応策を講じてまいります。

この度、金監督との契約解消にともないまして、きょうのトレーニングから、トップチームはヘッドコーチであった塚原真也を監督として、百年構想リーグで、当面の間ですが暫定的に指揮を執ってもらうことにしましたので、あわせてご報告させていただきます」

Q.昨年の就任会見では、“監督人事は役員会マターだ”ということで役員会で決めたと思うが、過去の出来事があるので、クラブとしても全面的に任せず何らかの対策を取った中で、それでも今回の事態が起きた、ということはどう受け止めているか?

◆山口 副社長
「相当重たく受け止めております。就任してから今回の事象に至るまで、については現場の責任者・柳田から説明させていただきます」

◆アビスパ福岡 柳田伸明 強化部長
「改めてファン・サポーターのみなさま、スポンサーのみなさま、福岡市のみなさま、AGA(アビスパ グローバル アソシエイツ)のみなさまに対して、期待を裏切る形になってしまったこと、心よりお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。

先ほど質問があった件に関しては、就任会見でもお伝えさせていただきましたが、基本的に私は金監督が就任する前から、前・長谷部監督の時から練習には帯同し、遠征にも帯同するということで、常に現場で起こっていることについて把握することが管理体制のひとつの大きなポイントになることは、話をさせていただきましたし、実行してきたつもりです。

しかしながら、すべてを把握できていない部分もあったということは認めざるを得ないと思っています。

去年をふり返ると、長谷部監督から金監督に変わって、言葉の表現に関しては、だいぶん変わってきた、伝え方とかそういったものが非常に変わってきた中で、選手たちもとまどうところがあったのかなと思います。

ただ、私が徹底してきたことは、選手たちが感じていたこと、ストレスを感じているなという選手がいた場合は、積極的に面談をして、選手たちの感じていること、こういうところは直してもらいたい、思ったこととをこちらで受け止めて、監督にフィードバックして徹底してやってきました。

その中で、金監督自身も経緯があったので、そこはしっかり受け止めて、彼なりに修正もしてくれたし、彼が努力して工夫していることについては、例えばミーティングのときの言葉とか、選手から見てもだいぶん変わってきているな、改善されてきているな、ということは伝わってきていたと思います。

しかし、すべてを認識することはできていなかったのかなと感じています」

Q.いろいろコミュニケーションを取りながら改善されたということだが、それでも契約を解消しないといけなかった理由は?

◆山口 副社長
「今回重要視したのは、現場サイドの対応が十分ではなかった、もちろん経営サイドももっと責任があると感じていますが、金監督自身が過去にも同様のことがあって、今回また…まだ詳細な結論までは至っていないですけれども、同様のコンプライアンス違反を繰り返してしまった、というのを重たく受け止めて、今回 契約解消の判断に至りました」


Q.コンプライアンス違反が発覚した経緯は?

◆山口 副社長
「Jリーグから連絡がございました」


Q.Jリーグに選手が…?

◆山口 副社長
「いや、私どもには知らされていないので…何からの形でJリーグに連絡が入って、Jリーグから私どもには“こういう連絡がありました”ということで、そこから確認作業を始めたということです。

本来は柳田強化部長も申し上げたように社内で機能していれば、そういったことにならずに内部で…というだったかもしれませんが、そこは残念なことです」


Q.監督の続投は12クラブで一番早く判断したと思うが、シーズン中からコンプライスに抵触する可能性があるような雰囲気があったのか、まったくないという判断で早期に契約をしたのか?

◆山口 副社長
「まったくないということはございませんでしたが、契約更新に支障が出るということの判断は…(契約更新を発表した)11月までにはそういったことでは判断しなかったので、まったくないということではなかったですが、いくつかは把握して対応して改善して、ということはあったので、まったくなかったかと言うと、そこは否定できません」


Q.Jリーグから年末に連絡があったと思うが、それまでにクラブでまったく把握していなかったような内容か?

◆山口 副社長
「把握していた内容も含まれていました。把握できていない内容もいくつかありました」


Q.年を越して、きょう1月5日で、このタイミングに判断せざるを得なかった?

◆山口 副社長
「はい。きょうチームが始動するので、我々もそうですが、選手にとって監督がいる・いないというのは非常に重要なことなので、それまでに最優先で対応しなければいけないということで、この年末年始に優先順位を引き上げてやったということです」

Q.基本的には監督と選手との現状と捉えてよいか?

◆山口 副社長
「違反した内容ということでしょうか?あの…そこは個別の案件になりますので、犯人探しと言いますか、それにもつながり兼ねないので、控えさせていただければと思います。申し訳ございません」


Q.まったくないわけではないと把握していて、年末にJリーグから連絡があって…判断が早すぎたのでは?

◆山口 副社長
「まず連絡に基づいて、第三者である弁護士を手配して、限られた中でまずは弁護士さんにお願いして、関係者でいうと約10名くらいにすべて同じヒアリングをしていただいて、それをもってクラブに報告書を上げていただいて、そこでいくつか、ゆだねることはできないと判断せざるを得ない事象がございましたので、そこで判断いたしました」


Q.新たに発覚したということか?11月の段階で分かっていたこと以外で?

◆山口 副社長
「はい」


Q.練習内外でも、そういった言動が発覚したということか?

◆山口 副社長
「そこも控えさせていただいてもよいでしょうか?どこまでを練習というか…もあると思うが、広い意味では2つとも含まれると思います」


Q.“コンプライス違反”は複数あるということだが、具体的に言葉遣いなのか?別のハラスメントなのか?

◆山口 副社長
「申し訳ありません。そこもきょうの時点ではコンプライス違反とだけしか申し上げられない状況とご理解ください」


Q.以前のクラブのときは第三者委員会で問題をつまびらかにした上で処分をしていたという流れだと思うが、いま内容を明らかにできない、どこまで確定しているか分からない段階で処分を決めているのは?問題をすべて把握できているのか?

◆山口 副社長
「すべてを把握できているかどうかは引き続き確認中です。以前いたクラブは第三者委員会の公表を待って、ということだとおっしゃいましたが、私どもとしては待つまでもなく、ゆだねられないという判断をしたというだけです」

Q.それだけのことがあったのであれば、どの程度のことかは言えるのではないか?厳しい言動だったのか?暴力的なことなのか?

◆山口 副社長
「コンプライス違反ということで、個別の契約になってくるので、そういういったところで判断しています。たぶんですけど…クラブが独自に第三者を入れて確認作業をする、それをJリーグに報告をあげて、Jリーグがこれで理解しました、ということであれば、そこまでだと思うんです。正確じゃないかもしれませんが。

ただ、そうではないと判断されたらば、リーグの方で第三者を入れて、リーグの方から調査・確認を入れる、その結果で、クラブはたとえば“今回は続投させます”…報告書を速報では渡しているが、正式なというかちゃんとした様式の報告書は今後ですが、そこで私どもが“継続させます”と言って、それでいいかどうかという判断はJリーグはしないと思いますが、その調査内容が十分かどうかという判断をJリーグがすると思います、今回の件に関しては。

それと監督の契約は別、クラブの判断ですので。

ですので、監督との契約、過去の経緯を含めて、コンプライアンス違反に抵触したというところで、契約を解消せざるを得ない、監督とも面談をして、双方確認して合意して解約します、という判断なので。

具体的に言えれば“なるほど”という部分があるかもしれませんが、きょうのところは申し訳ありませんが、ご理解いただきたいなと思います」


Q.“周りの目”が十分機能しなかったということだが、体制の見直しは?監督の責任は?

◆山口 副社長
「金監督のみが責任を負うという事象ではないと思っていますし、クラブとしても管理・監督責任を重大にとらえております。具体的には今後、確認作業を進めていく中で、そこは判断してまいりたいと思います。

ただ具体的な時期、いつまでとか、今後の確認作業次第ですので、きょうは申し上げられませんけれども、重大な事象として認識しておりますので、ちゃんと判断をしてまいりたいと思います」

Q.チーム、選手たちに正式な説明をしたときの反応は?どういった声が上がったのか?

◆柳田 強化部長
「声が上がるということはなく、こちらからお伝えさせていただきました。

当然、このような形でスタートするということで、既存の選手、新しく加入する選手、スタッフ、当然ながら想定はしない中できょう、この日を迎えたので、心の中の動揺は当然あると思いますが、伝えられた内容に関しては真摯に受け止めてくれている様子ではありました」

Q.クラブ側の管理・監督責任について、昨年の就任記者会見では“役員会で全部決めた”ということだったが…

◆山口 副社長
「はい、決定するのは役員会ですね」


Q.管理・監督責任については、役員のどなたかが取られるのか?

◆山口 副社長
「ちょっと具体的には申し上げられませんが、そうせざるを得ないぐらいの事象だと私は思っています。今後は私だけでは決めることではないので、それぐらい重たいことだとは思っています」


Q.先ほど、契約の更新を発表したときに「分かっていることもあった」とおっしゃいましたが、過去に事例があった監督が改善はしていたけれども、そういうことが分かっていた中で契約を更新したのは?

◆山口 副社長
「そのときは…」


Q.前歴があって、なおかつ改善しているけれども、まだそういうことがあると把握されている…それでもOKだった、でもJリーグから連絡があったら短い時間で契約解消になるのか?

◆結城 社長
「契約前に分かっていたことはひとつです。ただ、それがコンプライアンスに抵触するか・しないか、というところを踏まえて、そこまで重くない、新たに分かったことに比べて重くないと認識しておりました。

そのあとJリーグから連絡がありました。

関係者を含めて年末年始で第三者・弁護士を入れて調査しました。

それで新たな事象が、重たい事象が判明したということです」

Q.分かっていたこと、新たに分かったことを受けて、コンプライスに抵触するかどうか、外部の調査・アドバイスを受け入れることは?

◆結城 社長
「その事象に関して、コンプライアンスに抵触するか否か、というところの判断が必要になると思います。

細かく話してしまうと、誰と、どういうことがあったのかと分かってしまう可能性があったり、不利益を被る方がいる可能性があるのでお話できないんですけど、我々が重く受け止めているのは、そのあとの調査して分かったという年末年始のところを重く受け止めているので、ご理解いただきたい」


Q.金監督に契約解消の決定を伝えたときの反応は?

◆山口 副社長
「すごく後悔していました」


Q.チャンスがあったにも関わらず、また繰り返してしまったということで?

◆山口 副社長
「すべてにおいて、ですね」


Q.塚原新監督については難しい舵取りになると思うが…

◆山口 副社長
「時間がない中ではあったんですが、金監督のとき、その前の監督のときに、コーチとして実績を積んでくれたのが一番ですが、このような状況を説明した上で“引き受けてくれる”ということを本人が言ってくれたので、決定をしました」


Q.(塚原新監督には)百年構想リーグはフルで任せるのか?後任の監督が見つかり次第、代わるということで暫定なのか?

◆山口 副社長
「いまはどこかで代える前提では考えておりません。

できればその次のシーズンもやってもらえればなと思っておりますが、どうなるかわからない部分があるので、当面は百年構想リーグは、ということで彼には伝えております。

そこでいろんな状況を見て、判断して、どうするかを改めて決めたいと思います」

Q.こういう事態になったことについて改めて

◆結城 社長
「このような事態を引き起こしてしまい心よりお詫び申し上げます。

管理・監督責任に関しては、私も含め役員も重く受け取めなければいけないと考えております。まだ調査中の段階であることもあるし、これからJリーグの調査も入ると思いますので、タイミングをみて最終判断をしたいと思います。

今後に関しては、アビスパ福岡は、福岡市をはじめ、フレンドリータウン、AGA、スポンサー企業さま、ファン・サポーター、その他関係者、本当に多くの方に支えていただいている企業、市民クラブです。

今後二度とこのようなことが起きないように、再発防止にしっかり取り組んで、またコンプライアンスの強化・改善というところをしかっりやっていきたいと考えております。

今後ともみなさまの変わらぬクラブに対してのご支援をお願いいたします」

テレビ西日本
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