島根・松江市出身のプロゴルファー、浜崎未来選手。2025年シーズンは、JLPGAステップ・アップ・ツアーで自身初の優勝を飾るなど飛躍の1年となった。
その一方でシーズンを通して賞金ランキング首位争いをしながらも、最終盤で勢いを失い5位に。目標としていた2026年のレギュラーツアー前半戦の出場権獲得には届かなかった。
喜びと悔しさが交錯したシーズンを浜崎選手自身はどのように捉え、2026年シーズンにどう挑むのか…その胸の内に迫った。
(聞き手:福島睦アナウンサー)
「追い求めていたような結果にはならなかった」
Q:今シーズンは浜崎選手にとってどんなシーズンでしたか。
浜崎未来選手:
今年は初めてステップアップツアーで優勝もできて、何試合かレギュラーツアーにも出させてもらえて上の順位で争えて良かった部分もたくさんあったんですけど、1年間の目標が2026年のシーズンでレギュラーツアーに出ることだったので、ステップのランキングでも達成できず、QTでも達成できなかったので、追い求めていたような結果にはならなかったのが残念だったかなと思っています。
今シーズンはステップ・アップ・ツアー20試合、レギュラーツアー8試合に出場。
ステップ・アップ・ツアーでは、6月のプレナスレディースで自身初の優勝を果たした。
明治安田ステップ・ランキングでは、9月まで一時首位に立っていたが、終盤に調子を落とし、最終的に5位という結果となった。
2025シーズン成績:
レギュラーツアー(8試合出場):最高順位7位タイ(大東建託・いい部屋ネットレディス)含むトップテン入り2回…メルセデス・ランキング95位
ステップ・アップ・ツアー(20試合出場):プレナスレディースでプロ初優勝。トップテン入り6回)…明治安田ステップ・ランキング5位
筋力トレーニングが奏功 前半の躍進に
ー前半戦では、素晴らしい成績を残しましたが、どんな手応えがありましたか。
浜崎未来選手:
去年のオフから筋力トレーニングを多めに入れて、シーズンを通してもトレーニングをしていて、去年よりも飛距離が伸びてセカンドのショットが短い番手で打てることで、今シーズンは結構バーディーが増えたかなというのがありました。
自分の中でもトレーニングするとリスクもあるかなと思って避けてきた部分だったんですけど、チャレンジして良かったかなと思います。
ー具体的にどのようなトレーニングを取り入れたのでしょうか。
浜崎未来選手:
トレーナーさんも替えて、ウェイトに力を入れました。今までもトレーニングはしていたんですけど、そんなにウェイトを使ったりはせず、飛距離が大きく伸びるということもなかったんですけど、結構思い切ってやってみたのが割と良かったです。
また今まではオフシーズンしかやってこなかったのを、シーズン中も試合が終わってからトレーニングに行ったりとか、そういう風に変えて取り組んできたので、結構成果がありました。
トレーニングを変えることへの恐怖も…挑戦心で変化へ
ー更に負荷を大きくしたんですね。
浜崎未来選手:
ゴルフは意外と繊細な部分もあって、トレーニングすることで球が曲がったりとか、他のショートゲームの部分で感覚が合わなくなったりっていう話を聞いたりもしていて、どちらかというと感覚を大事にしてきたプレースタイルなので、大きくトレーニングを変えることが少し怖かったんですけど、やっぱり通用しない部分もあったので、チャレンジしたいなと思って変えたことが、今シーズンいい風に出てくれました。
ー以前お話を伺った時は「コーチがいない」状況で練習されていましたが、その状況は続いていますか?
浜崎未来選手:
昨シーズンの途中ぐらいからパッティングのコーチをつけて、今シーズンも1年間通して色々アドバイスをいただいた。今シーズン結構パッティングが良かったかなと自分の中で思うので、そういうのも今までやっていなかったことをやっていい風にいってくれたのかなと思います。
ー活躍の裏には、トレーニングであったり、パッティングコーチの存在があったんですね。
浜崎未来選手:
ゴルフは個人競技ですけど、色々アドバイスをくれた人たちがたくさん周りにいたので、その方々のおかげかなと思っています。
「ちょっと厳しいかな…」という思いよぎるも 耐えてつかんだ初タイトル
ー今シーズンで1番印象に残っている試合を教えてください。
浜崎未来選手:
やっぱり優勝できた試合が1番自分の中でも印象深かったかなと思います。
ー6月のプレナスレディースですね。優勝した時はどういい心境だったんでしょうか。
浜崎未来選手:
トップで最終日を回ったんですけど、最終日のプレーが内容的にも苦しくて。なかなか思うようなプレーはできていなくて、ちょっと厳しいかなと途中で思う時もありましたが、勝ちたいという思いもすごくあって…。
難しいコースでもあったので、とにかくもう目の前の一打一打に必死で、終わった時はすごくほっとしました(笑)
ーファンや周囲の方々から祝福された時はどんな気持ちでしたか。
浜崎未来選手:
レギュラーツアーで優勝することが1番の目標だったんですけど、今年は初戦がステップ・アップ・ツアーになってしまったので、とりあえず出られる試合でベストを尽くそうと思って色々取り組んできて、周りの方々もそれに向けて本当にたくさんサポートしてくださったり、応援してくださっていて、ステップの優勝も皆さんすごく喜んでくれたので、そこは自分も嬉しかったですね。
ー山陰のファンのみなさんもとても嬉しかったと思います。
浜崎未来選手:
会場も遠い所が多いんですけど、わざわざ「松江から来たよ」って言ってくださる方もいて、そういうのはすごく励みになったというか、力になったので感謝しています。
「1位を守りたい」という気持ちが強くなり…プレッシャーに苦しむ
ー技術面で毎年ステップアップされているのは間違いないと思いますが、精神面の成長というのは感じますか。
浜崎未来選手:
気持ちの面では逆に年々難しくなるというか、1年目、2年目は思ってなかったことを考えるようになったりします。成長しているとは思うんですけど、今シーズンも優勝したことでステップ・アップ・ツアーのランキングが1位になったので、1位を守りたいって気持ちもすごく強くなって、シーズンを通して入賞した後のツアーは結構気持ち的にちょっと苦しかったなって感じです。
ーそれも初めて味わう感覚ですよね。
浜崎未来選手:
そうですね。そこも経験できて、ランキングを気にしながら試合をできたというのは今後またレギュラーツアーに行った時も生きてくると思うので、そこは良かったかなと思っています。
ーレギュラーツアーは8試合の出場で、7月の大東建託・いい部屋ネットレディスでは7位タイの好成績もありました。レギュラーツアーは振り返っていかがでしたか。
浜崎未来選手:
ツアーの出場権がなかったので、推薦をいただいて出場する機会をいただけたことがまずすごくありがたかったですし、所々出ていたので、何試合かぶりに出て自分の力を改めて試すというか、どういう感じなのかなっていうのを感じることもできました。
やっぱりコースのセッティングもステップアップツアーとは違う部分があるので、そこで戦えた部分はすごく良かったなと思います。
来シーズンはツアー中でもうまくリフレッシュしたい
ー日本全国を飛びまわる中で、シーズン中の楽しみやリフレッシュ方法はありますか?
浜崎未来選手:
今年は結構トレーニングをシーズン中に入れたことによって、もう試合とトレーニングを繰り返してるって感じの日々だった。あまりリフレッシュというリフレッシュもできなくて、ずっとシーズン戦ってきた感じだったので、来シーズンはもう少しゴルフ以外のところでリフレッシュを取り入れたいなと今探しているところです。
ー無我夢中でゴルフと向き合っておられたんですね。
浜崎未来選手:
トレーニングを入れると夜遅くなったりとか、時間の使い方もすごく難しく感じて、それが終盤戦の疲れにも出てしまったのかなというのは、やってみて分かったことでした。
自分ではそれほど疲れてないつもりで色々とトレーニングや練習を組んでしまったので…結果だったり、ちょっと調子を崩した部分でもそういう疲れに気づけなかったのが残念だったなと思いました。
ー来シーズンのリフレッシュ方法の候補はありますか
浜崎未来選手:
今シーズンの終盤戦は結構温泉に行ったりしていて、それが候補かなという感じです。あと色々美味しいものは食べていました。青森で食べたホタテがおいしかったです。
ーオフシーズンに楽しみにしていることはありますか?
浜崎未来選手:
とりあえずゆっくりしたいなというのと、でもやっぱり今シーズンすごい悔しい思いをしたので、その気持ちを忘れないうちに来シーズンに向けて、早く気持ちを切り替えて新年から頑張りたいなと思っています。
ー来シーズンの目標を教えてください。
浜崎未来選手:
来シーズンも主戦がステップ・アップ・ツアーになってしまいますが、今シーズン1勝しかできなかったので、2勝3勝とできるように頑張りたいですし、レギュラーツアーに出た時に、ランキングに入れるよう、しっかりその少ないチャンスを活かせる力をちゃんとつけていきたいなと思っています。
ー年々ステップアップされる姿にファンのみなさんも力をもらっていると思います。最後にメッセージをお願いします。
浜崎未来選手:
いつも応援ありがとうございます。本当に皆さんの応援が力になり、日々頑張ることができています。来シーズンは、もっともっといい結果を皆さんにご報告できるよう頑張りたいと思いますので、応援していただけると嬉しいです。
なおステップ・アップ・ツアーの開幕戦となる特別競技『Mitsubishi Electric Automation Women's Open』は3月20日から中国で開催予定だったが、共催者から開催中止の申し出があり、中止が決定したことが発表された。
このため初戦は、4月9日から滋賀県で始まるYANMAR HANASAKA Ladies(ヤンマーハナサカレディース) となる。
浜崎選手は2025年の大会で2位タイに入っていて、好印象のあるコースで勢いをつけたいところだ。
(TSKさんいん中央テレビ)
