俳優の大東駿介さんが、訪れた街のうんちくや、まだ地元住民にも知られていないような魅力を探す「発見!てくてく学」。

今回訪れたのは、紅葉の名所として知られる大阪・箕面市だ。

年末恒例「宝くじ」のモデルとなった「富くじ」発祥の寺や大東さんもうなる極上スイーツも登場する。

■「勝ち運の寺」勝尾寺の“勝ちダルマ”

箕面を代表するパワースポット、勝尾寺を訪れた大東さん。

大東駿介さん:僕も一度伺ったことがあります。ダルマが有名でね。だるまというか“勝負運”ですか?

およそ1300年前の奈良時代に創建されたこのお寺は、その名の通り「勝ち運の寺」として知られている。

境内には願い事が成就した人たちが奉納した「勝ちダルマ」が所狭しと並び、その光景は圧巻だ。

勝尾寺
勝尾寺
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■大東さんの「おみくじ」の結果は…

勝尾寺で特徴的なのは「おみくじ」。通常の「吉」や「凶」という区別がない。受け取る人の気持ちで「吉」にも「凶」にもなるというのだ。

大東さんも引いてみると…

大東駿介さん:坤為地(こんいち)です!なに?坤為地って。

坤為地とは、『あなた個人の役割だけではなく、あなたが支える相手の役割の大きさが成果の大きさになります』という意味。

大東駿介さん:勝つって、“他力本願”ではないじゃないですか。自分がどうするか、それの決意表明としてここに来る。そこで引くおみくじは吉でも凶でもなく、自分がどうするべきか、その背中を押してくれるお言葉。

おみくじを引いた後の小さなだるまは、境内の好きなところに置いておくことができる。大東さんは「あまり自己主張しすぎず」と、ベンチの下に置くことにした。

だるまみくじ
だるまみくじ

■年末になると買いたくなる「縁起の良いモノ」の発祥 瀧安寺

箕面には勝尾寺に並んで縁起がいいと言われているお寺がある。箕面公園にある瀧安寺(りゅうあんじ)だ。

大東駿介さん:縁起がいい…なんやろ、茶柱?茶柱発祥の地も変やしな。

正解は、「富くじ」だ。飛鳥時代に創建された瀧安寺は、財運や芸能のご利益で知られる弁財天を祀る寺としては、日本で最も古いといわれている。

住職 山本さん:いまの宝くじのモデルになった行事。これを日本で最初に実施しました。

大東駿介さん:宝くじの原型、お寺から始まってるんですか?

瀧安寺
瀧安寺

■いまも「富くじ」やってます

江戸時代に行われていた富くじの様子を描いたイラストによると、箱の中に名前を書いた木札を入れ、上からヤリで突いて当選者を決めていたそうだ。

瀧安寺では、いまも毎年10月10日に昔ながらの様式で「富くじ」をしている。

さらに驚くべきことに、当時使用されていた木箱が現在も残っており、文化財に指定されているのだ。

普段は非公開というその木箱を特別に見せていただいた。

その横には、富くじの当選者に授与された「大福御守」もある。

大東駿介さん:これは立派!当たったらテンション上がるで。

江戸時代のイラスト
江戸時代のイラスト

■神パティシエが作る絶品チーズケーキに感動!

箕面の魅力は歴史だけではない。続いて大東さんが訪れたのは、極上の滑らか食感で人気のスイーツ店だ。

2002年に箕面で創業した「デリチュース」。定番のケーキから季節のフルーツを使ったものまで30種類以上のスイーツが揃い、現在はJR大阪駅などにも6つの店舗を展開する人気店だ。

そんなデリチュースの代名詞が、黄金に輝くチーズケーキ。

大東駿介さん:たまらんな、チーズケーキめちゃくちゃ好きやで!

チーズの王様「ブリー・ド・モー」というフランスのチーズが使われているケーキをいただく。

大東駿介さん:うますぎる。なめらかとかじゃない。なめらかのもう1個上。口の中にゆっくり溶けていくような...チーズの風味...ちょっと異次元なうまさやな。

チーズケーキ
チーズケーキ

■「どこにでもあるけれど、どこにもない」ケーキ フランスの“チーズの王様”が太鼓判

デリチュースの創業者・長岡さんに、このチーズケーキが生まれた経緯を聞いた。

長岡さんは有名ホテルでシェフパティシエとして腕を振るっていたが、多忙なスケジュールやコスト削減などで、納得のいくスイーツを作れなくなってしまった。

そこで一念発起して47歳で独立し、「どこにでもあるけれど、どこにもない」ケーキを作りたいと考えた長岡さん。店の看板商品として、素材をとことん選び抜いて作り上げたのが、このチーズケーキだったのだ。

「ブリー・ド・モー」を製造する、フランス「ルゼール」社にも実際に訪れ、「フランスにもないチーズケーキ」だとして太鼓判を押してもらったそうだ。

大東駿介さん:知らんかったの悔しいわ。

長岡さんはフランス本社にも
長岡さんはフランス本社にも

■こだわりチーズは1キロ1万2000円!

大東さんは長岡さんと一緒にチーズケーキ専用の工場へ案内してもらった。

大東駿介さん:もうここの香りに包まれてるこの空間がすごい幸せ。

長岡さん:1日に3000~4000個焼いてます。

デリチュースのチーズケーキに欠かせないのが、フランスから取り寄せている「ブリー・ド・モー」だが…値段はなんと、1キロおよそ1万2000円!

大東駿介さん:あのチーズケーキちょっと安すぎますよ。

日本に届いてからもすぐには使わず、4週間ほどさらに熟成させる。時間をかけて熟成したチーズを溶かし、生地のベースを作っていく。

大東駿介さん:このまま飲みたい!

1日に3000~4000個も作る!
1日に3000~4000個も作る!

■“手作業”に込めた思いとは

そして、長岡さんが最も重要だという作業が「ケーキの生地作り」。

長岡さん:生地をなめらかにする、ツヤのある生地を作ることですね。

1カ月でおよそ10万個売り上げることもあるというデリチュース。

どれだけ数が多くなっても必ず人の手をかけて作る。そこには長岡さんの信念が込められていた。

長岡さん:1回食べてくれたお客様は必ずリピーターで来てくださるという思いがあったもんですから。だから1人ずつ、1人のお客さんを大切にしていきたかったんです。

箕面の歴史を学び、極上のスイーツを味わった大東さん。多彩な魅力を持つ街の奥深さを実感したひとときだった。

(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」2025年11月20日放送)

チーズケーキのこだわり
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関西テレビ
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