【吉村知事】「都構想に挑戦することについては一定信を得たと」

衆院解散に合わせて、半ば強引ともいえる形でなだれ込んだ大阪ダブル選の後、こう語った吉村知事。

しかし維新の身内、そして当事者でもある、維新大阪市議団の「都構想実現」に向けた合意を取り付けられていません。

【大阪維新の会・市議団 東 貴之代表】「我々市議団として、そのやり方には賛同できない。今(市議団で)多数決を採れば、圧倒的に反対が多い。『堂々と正面から都構想の必要性訴えて、それで議席を得る。そのうえで進めるべきだ』と。今のままでは有権者への説明材料が整っていない」

こうした市議団の反発を巡って、”維新の創設者”である橋下徹さんは「独自情報」として、「吉村さん、相当反省しています」と明かし、「党内を説得することに舵を切っている」と説明しました。

一方、ジャーナリストの安藤優子さんは「高市さん人気・勢いに乗ったダブル選挙」と指摘し、「信を問うたとは言えないという感じがする」と冷静に述べました。

■「チームがバラバラでは成し遂げられへん」松井一郎氏の苦言

今回の「3度目の都構想への挑戦」を掲げた出直し“大阪ダブル選”について、維新の身内からも批判の声があがっていました。

維新の創設者の一人・松井一郎さんは、1月15日、取材に対してこう語っていました。

【松井一郎さん(1月15日)】「”都構想”は大改革。チームの中でバラバラになるような形では成し遂げられへん。”都構想”が遠のくような気がする。大将は引くことも1つの器やねんけどね…」

橋下さんは、「僕も松井さんも維新に党籍はなく、一コメンテーターで、その意見に維新が左右されることはあってはならない」と述べながらも、吉村知事の思いを”代弁”しました。

【橋下さん】「まず吉村さんの思いは、松井一郎さんが代表をやめた後、国会議員の馬場さんとか、今、国会議員の代表である藤田さんが、維新の中心メンバーになった。ここで維新が迷走し始める。何をやりたい政党かがよく分からなくなった。

国会議員は議席数を増やすことしか考えていない中で、吉村さんは2011年に僕のの都構想に共感して以来、14年間ずっとその思いを抱き続けてきた。当時リーダーをやった僕からしたら、本当ありがたいことです」

その上で、吉村知事が今回、“都構想”を掲げて「出直しダブル選」に踏み切ったことについて、「言えないけど周辺から」の情報として「反省している」と明かしました。

【橋下さん】「これ独自情報ですが、吉村さん相当反省しています。松井さんの意見で左右されるとかじゃなくて。

『ダブル選』やったんだけども、先に党内をしっかりまとめ上げられなかったっていう順序が。

まず党内をまとめてからのダブル戦だったんだけれども、高市さんの解散選挙に乗ったタイミングだった。

松井さんの『それは吉村さんが言ったことに全部従うわけないだろう』という意見に従ったわけではなくて、一コメンテーターの意見として重要なので。

今、吉村さんは相当反省されて党内をしっかりと説得していく方向に舵を切っています」

■高市解散の「流れに乗っかった」タイミングの誤算

一方、ジャーナリストの安藤優子さんは、そもそも「信を問うた」と言える状況ではないのでは、と指摘します。

【安藤優子さん】「高市さん人気、勢いに乗って、『じゃあここで信を問うとこか』みたいになって、ダブル選挙になって、28億円使って、そういうところの流れに乗っかっちゃったところに、私自身は『信を問うた』と言えないんじゃないかっていう感じが…」

さらに維新の大阪市議団の反発については…

【安藤さん】「市議の方にとってみれば、自分たちが市議職でいられるかどうかのぎりぎりのところに立っているわけですよね。

自分たちのその我が身をどうやって保っていくかという部分と、”都構想”の大事さ、重要性等をやっぱり天秤にかけると思う。それは当然だと思う」


■維新市議団「身分なくなるから『嫌』ではなく吉村さんのやり方に異議」と橋下氏

しかし、この安藤さんの指摘について橋下さんは、大阪維新の会市議団代表の東代表との過去の関係を振り返り、”擁護”しました。

【橋下さん】「東さんは、僕のときからも市議の幹部を務めてくれて、”都構想”もガンガン進めてくれた人。

だから自分たちの身分がなくなるから、『”都構想”嫌だ』というよりも、吉村さんの今のやり方。

ここについて、市議団が異議を出すというのは、これはある意味当然だと思います」

■橋下さん「僕にとっての松井一郎さんのような人が吉村知事に必要」と持論

橋下さんは、吉村知事が政策を推し進めるために、党や議会をまとめる「議会人」として、自身にとっての「松井一郎さんのような人が必要」と持論を展開しました。

【橋下さん】「吉村さんも、ものすごいリーダーですよ。今だって高市さんとタッグ組んで国政動かすぐらいのリーダー。だけれども、議会の話はやっぱり『議会人』で、まず協議する。

僕も吉村さんも弁護士出身で、勉強して自分の政策で『ガーン』と行くというタイプなんだけど、党内をきちっとまとめてくれたのは、僕のときは松井一郎さん。

やっぱり『議会人』ですよ。吉村さんを支える議会人もいるから、そこでしっかりと腹割って話すというプロセスが必要なんじゃないのかな。

僕にとっての松井一郎さんという人が、吉村さんにとって誰がそれになってくれるか。1人じゃなくても複数でもいいから」

【安藤さん】「言葉の裏を読むと、“ズルい人”が吉村さんの後ろ盾になった方がいいんじゃないかってことですか?」

【橋下徹さん】「いや、じゃ松井一郎さんズルい人じゃないですか…」

(関西テレビ「newsランナー」2026年2月25日放送)

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