新年を迎えるのを前に、奈良の世界遺産・薬師寺では、仏像に積もった1年のほこりを落とす「お身拭い」が行われました。
薬師寺の金堂では、仏像の魂を抜く法要が営まれた後、読経が響き渡る中、「お身拭い」が始まりました。
僧侶やボランティアの学生らおよそ50人は、本尊の国宝・薬師如来像や、両脇の日光・月光菩薩像にはしごを立てかけ、お湯に浸した白い布を手に、顔や体にたまったほこりを丁寧に拭き取っていきました。
およそ30分で仏像は元の輝きを取り戻し、新年を迎える準備が整いました。
参拝者は仏像を前に手を合わせ、無病息災を祈っていました。