熊本市消防局は2026年1月1日から新しく『林野火災注意報・警報』の運用を始めます。

市は「注意報が出されたら屋外での火の使用を控えてほしい」と呼びかけています。

【尾谷いずみアナウンサー】
「林野火災の原因は、たき火など人の行為によるものが多いということで、熊本市消防局は予防対策強化に乗り出します」

2025年2月、岩手県大船渡市で発生した林野火災では1人が死亡、さらに広範囲に渡って住宅や森林が焼失するなど深刻な被害が出ました。

こうした火災が全国で相次いでいることから、熊本市は国の通知を受け来月1日『林野火災注意報・警報』を新設します。

『林野火災注意報』は発表前3日間の降水量や気象台による乾燥注意報の発表など、指標に達した際に出されます。

そして『警報』は、林野火災注意報発表中に気象台から強風注意報が出された際に発表されます。

『注意報』が発表されたら、市消防局管内の熊本市・益城町・西原村の対象区域の山林での火入れや屋外でのたき火など、火の使用を控えることが『努力義務』として求められます。

一方『警報』が発表されると、火の使用制限が義務化され、違反した場合は消防法に基づき「30万円以下の罰金または拘留の罰則が科される」ことがあります。

【熊本市消防局予防課 林 はるよ 副課長】
「気象状況によって、1月1日から林野火災注意報、ならびに非常に危険性が高い気象状況となった時には、林野火災警報を発令することになる。その場合には火の使用を控えることをぜひお願いしたい」

熊本市消防局管内の林野火災注意報・警報は、2026年1月1日から運用開始、発表は各報道機関へ情報提供されるほか、市公式ホームページに掲載されます。

テレビ熊本
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