前市長の急死にともなう長野県安曇野市の市長選挙に意欲を示していた元衆院議員の務台俊介氏(69)が26日、出馬しないことを明らかにしました。
務台俊介氏:
「今は安曇野市民が心を一つにすることが必要ではないか」
「今回は出馬を辞退したいということで皆さんの了解を得ました」
務台氏は26日午後、安曇野市内で後援会関係者と意見を交わしたあと、報道陣に対し市長選への出馬を取りやめることを明らかにしました。
当初は取材に対し、立候補する意向を示していましたが、20日の会見で「太田前市長が目指した姿をしっかり支えたいという気持ちはあるが、有権者に響くかもう少し見極める必要がある」などとして、態度の表明を保留していました。
太田寛前市長の死去に伴う安曇野市長選挙は年明けの1月11日告示、18日投開票の予定です。
これまでに正式に立候補を表明したのは副市長の中山栄樹氏(73)ただ1人で、市選管によりますと、26日に行われた立候補届け出書類の事前審査を受けたのも中山氏の陣営だけでした。務台氏が出馬を見送ったことで、市長選は無投票となる公算が強まっています。