「マネーロンダリングをしている可能性があるため、あなた名義の口座にある現金を調査する必要がある」などと警察官を名乗る男などからSNSの通話機能で言われ、福岡市の39歳の会社員の女性が約3800万円相当の暗号資産をだまし取られていたことがわかりました。
南警察署によりますと、12月12日、福岡市南区に住む会社員の女性(39)の携帯電話に信用情報機関の職員を名乗る男から電話があり「あなた名義のクレジットカードが不正利用されている」「被害届を出してほしい」と説明がありました。
電話はそのまま北海道警察本部の警察官を名乗る男にかわり、SNSに誘導されてSNSの通話機能でやりとりを始めたということです。
その後女性は、北海道警察本部の警察官を名乗る男や、その男の上司を名乗る男、さらに検察官を名乗る男から「マネーロンダリングをしている可能性があるため、あなたの名義の口座にある現金を調査する必要がある」「この件は機密情報なので誰にも言わないように」などと言われました。
女性はこれらの説明を信じ、12月15日から24日にかけて7回にわたり、合わせて3800万円相当の暗号資産を購入して指定アドレスに送金し、だまし取られたということです。
警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに
▽警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」「捜査のためにお金を送金させること」はありません。
▽「資金洗浄(マネーローンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら…」「SNSで取り調べ」「資金調査」「暗号資産」のワードが出たら、電話を即切断しましょう。
と注意を呼びかけています。