「あなたがマネーロンダリングの犯人になっている」などと警察官を名乗る男女からSNSの通話機能で言われ、福岡県宗像市の44歳の会社員の男性が現金305万円をだまし取られていたことがわかりました。

宗像警察署によりますと、12月19日、宗像市に住む会社員の男性(44)の携帯電話に警視庁の警察官を名乗る男から電話があり「あなた名義の口座がマネーロンダリングに利用されている」「北海道警察が詐欺グループの主犯を捕まえており、北海道警察に出頭してもらいたい」と言われました。

男が電話を切ると、今度は北海道警察の警察官を名乗る女から電話があり、SNSに誘導されてSNSの通話機能でのやりとりが始まったということです。

女は黒色のスーツ姿で、顔写真付きの警察手帳の様なものを提示した上で「あなたがマネーロンダリングの犯人になっている」「逮捕状等が出ている」などと伝えてきたということです。

会社員の男性は警察手帳の様なものにあった顔写真と電話先の女の顔が一致していたことなどから、説明を信じ、12月19日から22日にかけて4回にわたり、現金305万円を指定された口座に振り込み、だまし取られました。

警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに
▽警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」「捜査のためにお金を送金させること」はありません。
▽「資金洗浄(マネーローンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら…」「SNSで取り調べ」「資金調査」「暗号資産」のワードが出たら、電話を即切断しましょう。
と注意を呼びかけています。

テレビ西日本
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