きょう26日は官公庁の仕事納め。県内のクマの出没件数が過去最多となり、クマ対策に追われた県庁も、2025年最後の勤務となった。
仕事納めとなった26日、クマ対策などを担当する「みどり自然課」でも職員が一斉に大掃除を行い、窓拭きや床のはき掃除などを行った。
(職員)
「(Q.汚れは?)けっこうある」
「意外と隙間にほこりが溜まっている。見つけたからには拭かないと」
2025年は、クマの目撃件数が2800件以上、人的被害も13件に上り、ともに過去最多となった。
こうしたクマの危険から人の命を守るため、2025年は市街地での銃の発砲を市町村長の判断で許可できる「緊急銃猟」が始まった。
24日には、白鷹町でカキの木に登るクマが発見され、県内16例目となる緊急銃猟で駆除。
クマの被害が相次ぐ中での仕事納めとなり、職員も複雑な気持ちを抱えたまま年越しとなりそう。
(県みどり自然課・木内真一課長)
「今年はクマの異常な出没で職員一丸となり全力で取り組んできた。山形県版のクマ対策パッケージをまとめたので、来年はいろんな対策を講じていく」
県は、年末年始は帰省などで多くの人が訪れるとして、屋外に生ごみなどクマのエサになるものを放置しないことなどの対策を呼びかけている。