2025年も残り1週間。
日に日に寒さが増し、温かい鍋を食べる機会も増えるこの時期ですが、調理中のまさかの事態には注意が必要です。
SNS上では、すき焼きを作っていて鍋ぶたが突然割れたという人がいたほか、煮物作りの最中に割れた鍋ぶたの画像を投稿する人もいました。
一体何が起きたのか、取材班はこの画像の投稿者を訪ね、実際の状況について聞きました。
鍋ぶたが割れてしまった有田さん:
その日寒かったので煮物食べたいなって。(Q. 煮物作ってた?)そうですね。ちょうどここに(鍋)置いて煮物を作ってて。
当時、鶏肉と大根を弱火で煮込む間に隣の部屋でテレビを見ていたという有田さん。
30分ほどが経ったころ突然、大きな音が鳴り響いたといいます。
鍋ぶたが割れてしまった有田さん:
そこの仕切りを閉めた向こう側まで、硬い物をガラス窓にたたきつけたとか、投げられたって感じの音がパーンと響いてきました。で、見に来たら、もう鍋の上でふたが砕けてた。
その時に割れた強化ガラス製の鍋ぶたを見せてもらうと、ガラス部分が粉々になっていました。
鍋ぶたが割れてしまった有田さん:
割れた直後はとっての部分がとれて周りはきれいに残ってたけど、あれからちょっと怖いですね。また割れるんじゃないかって恐怖はあるので、煮物をする頻度が減ったかも。
強化ガラス製の鍋ぶたが突然割れる事故について、NITE=製品評価技術基盤機構は、再現映像を使って注意を呼び掛けています。
鍋ぶたをコンロのすぐ横や通常よりずらした位置に置くなどした場合、ガラスに直接火が当たって表面にひび割れが生じ、そのまま使い続けると割れる可能性が高まるといいます。
この再現映像を確認した有田さんは「本当まさにこんな感じの音が。本当にこんな感じです。かぶせた状態で突然バーンと」と話し、当時、鍋ぶたを閉じる前に10分ほど火のついたコンロのすぐ横に置いてしまっていたといいます。
鍋ぶたが割れてしまった有田さん:
本当に真横にあったのでちょっと熱が届く。ちょっと熱いかもしれないです。
キッチン用品メーカー「和平フレイズ」は強化ガラス製鍋ぶたについて、ついやってしまいがちな使い方があるとして注意を呼び掛けています。
その使い方は“鍋におたまを入れたままふたをしてしまう”ことです。
和平フレイズ 広報担当チーム・河村茉実さん:
おたまを入れると、ふたがずれる場合がある。ガスコンロの場合、直接炎の熱気があたり突然割れてしまうことがある。ふたはずらさずにお使いください。
お鍋の季節を安心して楽しむためにも、ガラスぶたの取り扱いには要注意です。