年末年始をふるさとや行楽地で過ごす方も多いと思いますが、この時期利用者が多い高知東部自動車道の事故原因の8割が人的な要因であることが分かりました。
田村優介アナウンサー:
「高知龍馬空港へ向かう出口です。こちらは出口の先に交差点がありその信号待ちで渋滞が起きやすいということです」
東部自動車道の芸西村方面に向かう東向き車線、高知龍馬空港インターチェンジ付近です。帰省ラッシュで多くの人が通行するこの地点は渋滞の車列が本線付近まで伸びてくることがあります。渋滞した車列に接近した際前方に十分注意していないと追突事故につながります。この地点は追突事故が多いので要注意です。
土佐国道事務所は2025年、高知東部自動車道で起きた事故の分析データを発表。11月までに発生した事故は146件で、その約8割がドライバーの前方不注意や判断ミスなど「人的要因」が原因だというのです。
事故の9割が物損事故ですが、深刻な人身事故も発生しています。2024年9月にはセンターラインを越えてきた車に正面衝突され、当時1歳の男の子が亡くなる死亡事故が発生しています。
土佐国道事務所が発表した東部自動車道で事故が多い箇所がこちらです。高知龍馬空港インターチェンジの出口で渋滞に伴なう追突事故が多いほかにも要注意地点があります。
田村優介アナウンサー:
「高知市街から高知龍馬空港方面を走っています。なんこく南ICを過ぎたあたりです。下り坂が続いていてスピードが出やすい状況になっています」
ほぼ直線で下り坂が続くこの場所は無意識のうちにスピードが出過ぎてしまう傾向があります。追突事故につながる危険性があり、カーブを曲がりきれずに自損事故を起こす車も多いとされます。
高知市方面に向かう車線、稲生トンネルの出口からも下り坂になっていて、スピードが出やすい地点です。ここも追突事故に要注意。カーブを曲がりきれず事故につながる危険性があります。
高知南IC付近は緩やかなカーブになっており、右カーブの時にハンドルを取られワイヤーロープへの接触事故が多く発生しています。
土佐国道事務所や県警はパトカーなどによる巡回や道路情報板で注意を呼びかけています。東部自動車道は坂やカーブ、片側一車線の対面通行が多く、前方不注意による事故が発生しやすい道路です。車間距離を保ち前をよく見て運転する必要があります。
交通量が増加する年末年始。大切な人を守るためにも「心」と「時間」にゆとりを持った慎重な運転をお願いします。
土佐国道事務所によりますと、東部道では2025年に入って11月までに交通事故により29回通行止めになりました。通行止めの時間は最大4時間50分、平均の時間は2時間でした。
年末年始は特に事故による影響が大きくなります、十分ご注意ください。