福岡空港の国際線ターミナルで3年半に及んだ増改築工事が完了しました。
利用客を「日本らしさ」でお出迎えします。
日本家屋をイメージした木目調の天井に、黄色と赤のコントラストが美しい紅葉。
いすには福岡が誇る「博多織」が施されています。
20日にお披露目された、福岡空港国際線ターミナルの新しい搭乗待合室です。
日本らしさを全面に打ち出し、和の空間でくつろげる作りとなっています。
インバウンドをはじめ利用客の増加を見越して3年前から始まった国際線ターミナルビルの増改築工事。
今年3月には…。
◆橋本アナウンサーリポート(3月)
「リニューアルした福岡空港国際線ターミナルビルです。敷地面積は約2倍になりました」
北側の増築工事が完了し、ビルの敷地面積は従来の2倍に。
元祖・泡系とんこつの「博多一幸舎」がプロデュースするラーメンや長浜直送の海鮮丼など福岡グルメを堪能できるフードコートが新たに設置されました。
12月5日にはこれまで薬局やコンビニしかなかった出国検査後の搭乗待合エリアに、家電やスイーツなど13の専門店もオープン。
そして今回の搭乗待合室の完成で、3年半に及ぶリニューアル工事はついに完了しました。
さらに、時を同じくして…。
◆記者リポート
「今入って来ました。久しぶりに復活した福岡とチェジュを結ぶ飛行機です」
福岡と韓国のチェジュ島を結ぶ便が、20日から約6年ぶりに復活しました。
韓国のLCC「ティーウェイ航空」が週に4便運航します。
福岡空港ではこのほかにも、香港便が年末年始にかけて1日6便から8便に増便となっています。
◆福岡国際空港 国際施設開発推進部 緒方伸州部長
「手狭だった福岡空港を拡張し、ようやくお客様をお迎えできる施設になった。アジアの玄関口の空港としてまだまだ路線拡張していきたい」
福岡空港国際線の旅客数は今年度、過去最多となる900万人を突破する見込みで、3年後の2028年度には1000万人を目指すということです。
ついにリニューアルが完了した福岡空港国際線ターミナル。
世界的にも航空会社の人気が高く、香港のグレーターベイ航空は今年の年末年始に期間限定で福岡便の運航を開始しましたが、「2年前から運航を希望していたがあまりの人気で発着の枠が取れなかった」そうです。
これを裏付けるデータもあり、今年の夏のダイヤでは1日の発着可能枠を大幅に超える大量のリクエストが寄せられたため、過去最多となる1日185回分を「お断り」せざるを得なかったということです。