コロナ禍を意識した非接触型サービス

東京の西武渋谷店に20日から、期間限定で無人店舗がオープンした。

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この婦人服ブランドの店舗では、販売員が駐在せず、客は気になる商品を自由に試着して購入することができる。

商品のタグについているQRコードを読み取ると、オンラインストアにアクセスでき、購入することができる。

非接触で買い物が完了するため、有効な感染対策として期待しているほか、商品を見てから購入したいという客のニーズにも応えたとしている。

そごう・西武 商品計画部 中山茉莉花さん:
普段取り扱いのないブランドやECサイトでしか取り扱いのないブランドで、新しいお客さまを取り込みたいと考えています。
こんな面白い取り組みをやっているんだということを知っていただいて、百貨店を知っていただくきっかけになればと考えています。

中山茉莉花さん

無人店舗の取り組みは今後も続けていくとしていて、今回の店舗で見えた課題などをふまえて、常設店での導入なども視野に展開方法を検討するという。

摩擦の無い買い物体験を

三田友梨佳キャスター:
IoTNEWS代表の小泉耕二さんに聞きます。
無人の店舗は最近増えてきている印象ですが、どうご覧になりますか?

IoT/AIの専門メディア IoTNEWS代表・小泉耕二氏:
以前からショールーミング、つまり店舗で商品を見て、そしてネットで買う流れはありましたが、最近はOMOというキーワードが小売業界で話題になっています。

これはオンラインとオフラインの融合、英語で言うと「Online Merges with Offline」という意味ですが、何かを買うときは、商品を選んだり、お金を払ったり、手元に届けたりといくつかの行程に分かれます。それをオンラインでやってもオフラインでやっても変わらないという考え方になります。

三田友梨佳キャスター:
OMOの流れは今後増えていくと思いますか?

IoTNEWS代表・小泉耕二氏:
こうした流れは不可逆的なものでして、その根底にあるのはフリクションレスつまり摩擦を無くすという考えだと思っています。

例えば、重い物を持ちたくないとか、接客を受けたくないなど、人それぞれに買い物をする時の摩擦というものがあると思います。
こういった摩擦の無い体験をしてもらおうという考え方になります。

OMOはストレスがなく、心地良い状態で買い物ができるようにするためにオンラインとオフラインを自由に行き来できるような仕組みを実現する取り組みです。

三田友梨佳キャスター:
一方で、課題はどんなことが挙げられますか?

IoTNEWS代表・小泉耕二氏:
今回の取り組みをいきなり百貨店全体でやってしまうと、店舗によって商品の陳列、接客、オペレーションが違うので現場がかなり混乱する可能性があるため、ポップアップショップで商品も決め打ちでやったんだろうと思います。

百貨店全体として摩擦を生まないためのOMOの環境を実現しようと思うと、百貨店全体で統一されたPOSシステムだとか現場と連動したECサイトが必要になります。

こういったことが実現できれば、消費者は心地良く買い物ができると思います。

三田友梨佳キャスター:
百貨店にとってはインバウンドという大きなビジネスチャンスを失った今、ネットと差別化だけではなくて、ネットと融合していくオペレーションというのも今後1つのカギとなるのかもしれません。

利用者としては使い勝手の良いサービスが増えていくことを期待したいと思います。

(「Live News α」10月20日放送分)