日本維新の会の吉村代表は、22日の取材対応で、大阪府議会で「フリーランスなどを一般社団法人の理事に就任させ、国民健康保険から社会保険に切り替えさせることで、保険料を抑える手口がある」「その法人の理事に、維新の議員と同姓同名の人物が確認された」と質問を受けたことを巡り、党内で実施している調査について「取りまとまれば発表する」と述べたものの、年内に発表できるかは「難しいのではないか」と見解を述べました。
■「調査等が取りまとまれば、発表させていただきます」
【吉村代表】「今調査中です。中司幹事長が今、全特別党員(議員や自治体の空美朝)に対して調査をしていますので、それを調査しています。
また府議会で出た事業者については、これこの場でも言ったんですけれども、自民党の府議から登記簿を、その日もらいましたんで、その日から調査の指示をして、継続中です。
そういう意味では申し上げている通り、議会の場で、『維新の国会議員ではないか』というご指摘もありましたけども、それは全く同姓同名で別人ということでありました。
一方で兵庫の地方議員4名はそれに該当するということですから、いま調査をしてます。また、この登記簿の該当者だけではなくてですね、全特別党員に対して、やるべきだという判断いたしましたので。
今、中司幹事長がこれをやっているという最中です。また調査等が取りまとまれば、発表させていただきます」
■「年内はちょっとどうなるかわからないですね」
(Q.発表のめどは?)
【吉村代表】「まず全特別党員に対する調査が今週の金曜日だったと思うので、取りまとめ次第、当然発表させていただきます」
(Q.年内にというのは?)
【吉村代表】「それはちょっと難しいんじゃないですかね。ちょっと中司幹事長に任せていますんで、まずはですね。
最終的な当然僕は責任を負ってやっていきますが、今調査中です。年内はちょっとどうなるかわからないですね」
■自民党議員が大阪府議会で指摘
大阪府議会で12月10日、自民党議員から、「フリーランスなどを一般社団法人の理事に就任させ、国民健康保険から社会保険に切り替えさせることで、保険料を抑える手口がある」「その法人の理事に、維新の議員と同姓同名の人物が確認された」との質問がありました。
指摘を受け、日本維新の会が調査したところ、兵庫県内の地方議員4人が理事として、その法人に所属していたことがわかったということです。
維新の会は、この4人について、理事としての勤務実態があったかどうかなどを調査する方針を示していました。