かつて田沢湖だけに生息していたクニマスの産卵行動が、山梨県の湖で撮影されました。
クニマスは、秋田県仙北市に位置する田沢湖だけに生息していた淡水魚で、国の発電事業で玉川の強い酸性の水が湖に流入し、1940年に姿を消しました。
しかし2010年、卵が送られた記録のあった山梨県の西湖で生息しているのが、70年ぶりに確認されました。
その西湖で今月2日、水温約5度、光の届きにくい水深約30メートルの湖底で、クニマスの産卵と受精の瞬間が捉えられました。自然環境でのクニマスの産卵行動の撮影は世界で初めてとなります。