12月秋田県議会は19日、最終日を迎え、物価高対策などを盛り込んだ補正予算案が原案通り可決されました。議会後、鈴木知事は2026年以降、クマを寄せ付けないまちづくりに取り組んでいくことを強調しました。
19日に最終日を迎えた12月県議会。本会議では、一般会計の総額で144億円余りの補正予算案の採決が行われました。
補正予算案には、クマ被害対策として「管理強化ゾーン」を設定し、2026年春にゾーンの中で個体数を減らす「管理捕獲」を進めるための事業費や、物価高対策として発行予定のプレミアム商品券の事業費などが盛り込まれています。
採決の結果、補正予算案は原案通り可決されました。
また、秋田空港の駐車料金を引き上げる条例改正案も可決されました。
新たな料金は2026年7月から適用され、無料で駐車できる時間は、現在の2時間から30分に短縮されます。料金は駐車場の場所によって異なり、現在は1時間当たり30円から100円となっていますが、2026年7月からは50円から200円に引き上げられます。
本会議終了後の記者会見で、鈴木知事はクマ被害対策について、2026年以降、クマを寄せ付けないまちづくりに取り組んでいくことを強調しました。
鈴木知事:
「春季に関しては、春クマの猟によって捕獲数を増やしていくということ。ゾー二ングに基づいて、クマは食べ物を追ってくるのでクマが来たくないまち・里をつくっていくこと。これらはもちろん行政が主でやるが、県民の皆さんと事業者の皆さんと力を合わせながら、しっかりクマを寄せ付けないまちをつくっていくことに力を入れたい」