気象庁などは、大雨や河川氾濫など4種類の災害の警報や注意報などの防災気象情報を新しく5段階にレベル分けで発表し、レベル4の「危険警報」を新設します。

2026年の5月下旬から運用を始めます。

気象庁などは、これまでの気象警報や注意報などの「防災気象情報」について、「複雑でわかりにくい」と指摘を受け、3年前から有識者による検討会を行い、見直しを進めていました。

新たな防災気象情報は、「河川氾濫」「大雨」「土砂災害」「高潮」の4種類の災害について、5段階にレベル分けして発表します。

また、レベル5の「特別警報」とレベル3の「警報」の間に、レベル4の「危険警報」が新設され、河川氾濫の特別警報も新設されます。

レベル5の河川氾濫の特別警報は、河川管理者が都道府県などに連絡し、さらに気象庁に情報を提供することで発表するということです。

「河川氾濫」に関する情報については、当面は全国の400余りの「洪水予報河川」に指定された大きな河川が発表の対象になります。

「洪水予報河川」に指定されていない河川については、「大雨」の防災気象情報で発表するということです。

また、警報級の気象現象が5日先までに予想されるときに、レベル1の「早期注意情報」が発表されます。

土砂災害と高潮も5段階レベルで示され、土砂災害はこれまで、レベル4の「土砂災害警戒情報」が発表されていますが、「レベル4土砂災害危険警報」に名称が変わります。

高潮はこれまで、「高潮特別警報」と「高潮警報」がともにレベル4で発表されていますが、「レベル4高潮危険警報」が新設されるため、5段階で示すということです。

気象庁は、自治体が出している避難情報のレベルと合わせることで、レベル4までに危険な場所から必ず避難するよう呼びかけます。

新しい「防災気象情報」について、2026年の5月下旬から運用を始めます。

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社会部
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