自民党と日本維新の会は19日、両党の政調会長が会談し、市販薬と効能が似ている「OTC類似薬」に関する患者負担の見直しで合意した。
維新は、現役世代の社会保険料負担を軽減するため、現在は健康保険が適用されているOTC類似薬の保険適用見直しを求め、自民党と議論を進めていた。
合意では、市販薬と効能が似ているOTC類似薬について、湿布やアレルギー薬などの77成分、約1100品目を対象に薬価の1/4を特別料金負担と設定して、患者の追加負担を求める。
子供や難病患者などの要配慮者は負担の対象外になる見通しで、食料類似薬の保険給付見直しなどの他の取り組みとあわせて、総額約1880億円の医療費が軽減される見通しだ。
維新の齋藤アレックス政調会長は、「社会保障制度改革こそ日本の構造改革の一丁目一番地。維新が連立に入ったことで進められた大きな一歩」と強調。「この制度を活用して、その範囲拡大や負担割合の引き上げを検討する」と今後のさらなる医療費削減に意欲を示した。
改正法案は次の通常国会で提出され、来年度からの実施を目指す。