◇第70回有馬記念(G1、12月28日、中山第11R、芝2500m、15時40分発走、フルゲート16頭)

中央競馬の2025年最後を飾るグランプリレース「GⅠ有馬記念」が12月28日、中山競馬場で争われる。今年はフルゲート16頭に対し22頭が出馬登録している。

22年ぶり連覇が懸かるレガレイラ

 ファン投票1位で選出されたレガレイラ(牝4、美浦・木村哲也厩舎)は2024年の優勝馬。中山では2歳時にG1ホープフルステークスも勝っている。

25年は11月の前走・エリザベス女王杯(京都)で完勝を収め、GⅠ3勝目をマーク。02、03年のシンボリクリスエス以来となる連覇を飾り、歴史に残る女傑としてその名を刻むか。

世界レベルの実力馬ダノンデサイル

ダノンデサイル(牡4、栗東・安田翔伍厩舎)は24年の日本ダービー馬。25年は3月のドバイシーマクラシックで、のちに11月のジャパンカップを制したカランダガン(フランス)を2着に退けて海外GⅠ初制覇を果たした、世界レベルの実力馬だ。

海外遠征帰り初戦となった前走ジャパンカップでも3着を確保。中山では1月のGⅡアメリカジョッキークラブカップを勝つなど、コース実績も問題ない。

歴戦の古馬に挑む皐月賞馬ミュージアムマイル

ミュージアムマイル(牡3、栗東・高柳大輔厩舎)は4月に中山で行われた皐月賞の優勝馬。中山では9月のG2セントライト記念も勝っており、相性は抜群だ。

前走のG1天皇賞・秋(東京)では同じ3歳馬のマスカレードボールに敗れはしたが、2着に入って古馬一線級との対戦も経験しているのは強みだろう。

春秋GP制覇目指すメイショウタバル

メイショウタバル(牡4、栗東・石橋守厩舎)は今年の宝塚記念(阪神)を逃げ切ってGⅠ初制覇を果たした。レジェンド武豊騎手をパートナーに、強力な先行力を武器としている。

天皇賞・秋では逃げたもののスローペースの決め手勝負が向かず6着に敗れたが、コースが替わって持ち味を存分に生かせそうだ。

ジャスティンパレスら伏兵陣も多彩

ここがラストランとなる古豪ジャスティンパレス(牡6、栗東・杉山晴紀厩舎)、こちらも引退レースとなる23年ダービー馬タスティエーラ(牡5、美浦・堀宣行厩舎)らも出走を予定しており、年末の大一番は激戦ムードが漂う。

《2025有馬記念・登録馬》
★ファン投票優先出走権=10頭
馬 名      負担重量
レガレイラ     56
メイショウタバル  58
ジャスティンパレス 58
ミュージアムマイル 56
ダノンデサイル   58
ヘデントール    58
ビザンチンドリーム 58
タスティエーラ   58
シンエンペラー   58
アドマイヤテラ   58
★出走馬決定賞金順
サンライズジパング 58
エルトンバローズ  58
コスモキュランダ  58
ミステリーウェイ  58
サンライズアース  58
シュヴァリエローズ 58
マイネルエンペラー 58
スティンガーグラス 58
アラタ       58
エキサイトバイオ  56
ライラック     56
ディマイザキッド  58

※写真は2024年の有馬記念(時事)

プライムオンライン編集部
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