信号機のない横断歩道で、福井県内のドライバーはなぜ止まらないのか。JAF=日本自動車連盟と福井大学の学生が連携して調査した結果、ドライバーから歩行者が見えにくい道路の形状が一つの要因であることが分かりました。
JAFによりますと、信号機のない横断歩道での車の一時停止率は、福井県は35.8%と47都道府県の中で3番目に悪く全国平均を大幅に下回る結果となりました。
この結果を踏まえてJAF福井支部は、交通計画が専門の福井大学・川本義海教授と教え子の学生と連携して福井市内2カ所の横断歩道で今月、現地調査を行いました。
19日はその結果や改善案が報告され、車が止まらない理由として県民の歩行者優先意識の低さに加え、歩行者が見えにくい道路の形状が指摘されました。
その上で、車の一時停止率を上げる対策として▼道路幅を拡張したり▼横断歩道付近にLEDライトを設置したりして、ドライバーから歩行者や横断歩道を認識しやすくすることが必要だと提案されました。
学生は「外的要因による歩行者の視認性の低さもあって、一時停車率が低くなっていると思う」と分析。
川本教授も「歩行者が見にくい、光でまぶしくてよく見えないといった現実的な問題があるので、そこを改善していくことが必要」としました。
JAF福井支部は、今回の調査結果や改善案を道路管理者に伝えるということです。