色々と出費がかさむ師走に財布に厳しいニュースです。愛媛県内のタクシー運賃が19日から平均で約13%値上げされます。深刻化するタクシードライバーの「なり手不足」、人材確保のための対策です。
愛媛県内で19日からタクシー運賃が値上げされます。四国運輸局によりますと、大型車、普通車など平均で約13%値上げし、県内一律で新運賃が適用されます。
運賃の値上げを前に18日夜、松山市のタクシー会社では保有する64台のタクシーで、運賃表示の貼り替えやメーターの設定変更などが急ピッチで行われました。
愛媛近鉄タクシーは、19日から普通車の「初乗り運賃」が、これまでの580円(1.1キロ)から600円(1キロ)に変更されます。(※1キロあたり約72円増)
また「加算運賃」も見直され、これまでは305メートル進むと80円でしたが、315メートルで100円の加算となります。(※300mあたり約16円増)
このほか、予約を受け駆けつける迎車料金も見直されていて、近鉄タクシーや伊予鉄タクシーは、これまでの100円から200円に引き上げられました。例えば松山空港にタクシーを呼び、約6キロ離れた松山市駅まで行くと、運賃はこれまでより420円高くなります。(約1960円→約2380円)
利用者には厳しい値上げですが、タクシー業界は燃料費の高騰のほか何より「ドライバー不足」が深刻化していて、人材確保のためにも値上げは避けられなかったといいます。
愛媛近鉄タクシー・木村雅裕社長:
「(ドライバーの所得は)もちろんあがってくると思いますね。(ドライバーの)処遇というのはタクシーの乗務員の確保にすごく影響しますので、乗務員の確保ができなかったら(タクシーの)稼働が減る。稼働が減ったらお客様をお運びできなくなる。そういうところで、色んなところにご迷惑をかけることになると思います」
また値上げにより利用者が減少しないよう、タクシー会社は今後の戦略が迫られています。
愛媛近鉄タクシー・木村雅裕社長:
「(利用者に選んでもらうために)設備投資をして、より乗りやすい車両であったりとか、環境に優しい車両とかにシフトしていく必要があるのかなとは思っています」
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