精神障害を持つ人の性被害のうち、被害者の7割以上が知的障害を持つ人だったことが法務省の初の調査で明らかになりました。
法務省が公表した「犯罪白書」によりますと、統合失調症や発達障害などを含む精神障害を持つ人が性被害に遭った事件のうち、被害者の7割以上が知的障害を持つ人でした。
加害者については、3割以上が施設職員など支援関係者で、身近な人から性被害に遭うリスクが高いことが明らかになりました。
また、被害の認識について「あり」と答えた人は4割弱にとどまっていて、被害への認識が低く、申告につながりにくく、発覚が遅れるケースがあるということです。
法務省は防犯カメラの活用や関係者と捜査機関の連携などで被害者を守る対応が必要と指摘しています。
また2024年に確認された刑法犯の件数は73万7679件でコロナ禍以降3年連続で増加しています。
犯罪の類型別では、「不同意性交等」が前の年に比べ45.2%増えていて、匿名・流動型犯罪グループいわゆるトクリュウの事件を含む「特殊詐欺」は10.5%増えています。
(フジテレビ社会部)