杉本氏の辞職に伴い1月に行われる福井県知事選挙をめぐり、元副知事で越前市長の山田賢一氏が、18日に開かれた市議会本会議で知事選に立候補することを表明しました。
山田氏は、12月定例市議会最終日の18日、本会議で「大変厳しい、いばらの道ではあるが、微力を尽くしこの身を捧げることを覚悟し、決意しました」と知事選へ立候補することを表明しました。
知事選をめぐっては12月10日、県議会最大会派の自民党県議会が山田氏の擁立を決定し、会派の会長らが立候補を要請していました。
本会議の後に会見を開いた山田氏は、知事選への出馬を決めた経緯を次のように語りました。
「2期目が始まったばかりで非常に難しいが、議会も後援会も、やるのであれば応援するとの事。県政が非常に心配で、重要な課題が差し迫っている中で何とかしないといけないという思い。後ろ髪をひかれるというか、断腸の思いもあるが、あえて県政のためにその力を尽くそうという思いに至った」
議会終了後、山田氏が議長に辞職を申し出たことを受けて、議会は26日にも臨時議会を開き辞職に同意する見通しで、年明けに市長選選挙が行われます。
山田氏は越前市出身の67歳。京都大学を卒業後、県産業労働部長や副知事を歴任し、2021年の越前市長選で初当選し現在2期目です。
知事選は1月8日告示、25日投開票で、現時点で共産党の金元幸枝氏が出馬を表明しています。また、そのほか複数の人物が出馬を検討しています。