錦秋は移ろい、景色に少し寂しさを感じるこの時期、貴重な“彩り”を求めて越前町の福井総合植物園プラントピアを尋ねます。園内を散策し、冬晴れに凛と咲く花々や親子で楽しめる冬限定のクラフト体験など、寒い季節ならではのひとときを過ごします。
鯖江インターチェンジから車で20分。「プラントピア」の愛称で親しまれている福井総合植物園に到着です。
丹生山地の自然の地形と植物を生かした植物園として、1994年に開園しました。広大な敷地の中では、3000種以上の植物が四季折々の表情を見せてくれます。
園内を少し散策すると、この時期に見頃を迎える美しいサザンカ並木が。遠くから見るとまだ花は控えめに見えますが、近づくと一つ一つが鮮やかに咲き誇っていて、思わず 立ち止まりたくなります。
かつては植物園のある旧朝日町の町花でもあったサザンカは、この土地に深く根付いた花です。
紅葉の時期を終え少し寂しく映るいまの景色に、ピンクや白の花びらが鮮やかに映えます。ほのかな甘い香りに誘われて 小さな虫たちもやってきました。
厳しい寒さでも凛と咲く力強さを持つ一方で、雨や雪には弱いサザンカ。冬晴れのこの日は、より美しい姿に出会えました。
冷たい空気を感じながら散策した後は暖かな館内へ。クリスマス仕様に装飾された館内では、地元の木材や植物を使ったクラフト作りが体験できます。
今の時期に体験できるのは、チョコレートケーキをイメージした可愛らしい壁掛け作りです。
付属のサンタさんや雪だるまなどのパーツを使うのはもちろん、好きな木の実を選んで思い思いに飾り付けていきます。
同じ材料でも、完成する作品は十人十色。世界にひとつだけのオリジナリティあふれる壁掛けが完成しました。
プラントピアで、心あたたまる冬のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
