東京・赤坂の個室サウナで30代の夫婦が死亡した火事で、店のオーナーが緊急事態を知らせる非常用ボタンの受信盤について、「今まで一度も電源を入れたことがなかった」などと話していることが分かりました。
赤坂の個室サウナで起きた火事をめぐっては、美容室経営の松田政也さん(36)と妻の陽子さん(37)が死亡し、死因は高温の中に長くいたことによる熱中症か、焼死の可能性が高いとみられています。
この店では、サウナ室の中で緊急事態などが起きた場合、非常用ボタンを押して事務所に通報する仕組みとなっていますが、当時、事務所にある非常用ボタンの受信盤は電源が落ちていて作動していませんでした。
店のオーナーはこの受信盤について、「今まで一度も電源を入れたことがなく、触ったこともなかった」と説明していて、警視庁は安全管理に問題がなかったか、業務上過失致死容疑も視野に捜査しています。