埼玉県教育委員会は18日、八潮市立中学の35歳の男性教師が、酩酊していた女性に性的暴行して現金約60万円を盗んだとして、懲戒免職処分にしたと発表した。
埼玉県教育委員会によると、この男性教師は2021年6月、顧問を務める陸上部の大会に生徒を引率するため、早朝に自宅アパートを出たところ、1階の共用部の通路上で酒に酔って酩酊して抵抗できない状態の女性を見つけ、その場で性的暴行を加えた上、現金約60万円を盗んだということです。
この男性教師は今年11月に逮捕され、起訴されています。
教育委員会の聞き取りに対してこの男性教師は、「被害者の方には今後の生活が危ぶまれるような非人道的な行為をしてしまい、罪の重さを深く実感しております。また、生徒、保護者、教職員、教育委員会の皆様の信頼を裏切り多大なご迷惑をおかけしてしまった事について、深くお詫び申し上げます。これもひとえに自分自身の規範意識の低さや倫理観の欠如が原因であり深く反省しております」と話したということです。
また東松山特別支援学校の28歳の男性教師は、2025年7月から9月にかけて、生徒が栽培した農作物の売上金合計3万1500円を横領した他、県教育委員会から学校に貸与されたWi-Fiモバイルルーターを盗んで私的に利用していたとして、懲戒免職処分となりました。
教育長は「中学校教諭による準強制わいせつ行為、窃盗、ならびに特別支援学校教諭による横領、窃盗はいずれも悪質で、教育に携わる者として、決して許されるものでは無く、県教育委員会として、大変重く受け止めております。引きつづき県民の皆様の信頼回復のため、市町村教育委員会や学校と一体となり、教職員の不祥事根絶に全力で取り組んで参ります」とコメントしています。