2025年も残すところ2週間あまりとなった。年末の大掃除シーズンを迎え、家庭から出るゴミの量も増加する時期だ。鹿児島市の北部清掃工場では、2024年の年末に最長3時間待ちの混雑が発生したことから、市民に対して平日の早めの搬入を呼びかけている。
2024年の年末は最長3時間待ちの混雑
2024年の12月、鹿児島市犬迫町にある北部清掃工場へのゴミ搬入車両は何列にもわたって並んだ。通常の土曜日は1日約1000台の搬入だが、同年12月28日と30日の2日間だけであわせて約3600台にものぼり、最長で3時間待ちという状況が発生した。
2025年も同様の混雑が予想されることから、北部清掃工場では「年末より前」の「平日」にゴミを持ち込むよう市民に呼びかけている。
平日でも増える搬入車両
12月16日の午前中、現場を訪れると平日ながらも多くの車両が訪れていた。
粗大ゴミの処理棟では、大量の木材や収納ケース、布団などを車から降ろす市民の姿が見られた。鹿児島市民であれば100キロ以下の家庭ごみは無料で処分できるため、毎年年末の大掃除シーズンには訪れる人が多くなる傾向にある。
市民の声
搬入に訪れた市民は「いっぱい(ごみが)出て昨日も自宅のごみを捨てに来たんですけど、きょうは実家のごみを捨てにきました。ここに持ってくると市内だと無料なので持ってきています」と語った。

工場側からの呼びかけ
北部清掃工場では、多くの人が仕事納めとなる12月26日以降が混雑のピークになると予想している。鹿児島市北部清掃工場の鷲尾健郎場長は「(年末は)非常にお時間をとらせてしまうことが予想されています。できましたら年末にかからない平日にゴミを持ち込まれることについて検討していただければ」と呼びかけている。
年末年始の受け入れ日程
鹿児島市の北部清掃工場と南部清掃工場ともに、年内のゴミ搬入受け付けは12月30日までとなっている。年明けは1月5日からの受け付け開始となるため、年末年始にかけては計画的なゴミ処理が求められる。
なお、鹿児島市谷山港にある南部清掃工場では、もやせるゴミのみが搬入できるとのことだ。年末の大掃除を予定している市民は、混雑を避けるため、早めの搬入を検討することをお勧めする。
(動画:「年末に3時間待ちも」年末ゴミ搬入で長蛇の列のおそれ 鹿児島市が呼びかけ『年末より前に、平日に持ち込んで』)
