名古屋市営地下鉄「藤が丘駅」すぐの「つきぐまカステラ」は、超ふわふわ食感が評判の台湾カステラ専門店。膨張剤を使わず手作業で仕上げるやさしい味わいが人気で、20種類以上の豊富なフレーバーを求めて高齢者を中心にリピーターが絶えません。
■ふわふわで柔らかい…台湾カステラ専門店
地下鉄「藤が丘駅」を出てすぐの「つきぐまカステラ」は、台湾カステラの専門店。
客:
「おいしい。ひとつペロッといけそう」
別の客:
「フワフワで柔らかい」
しっかり食感の日本のカステラとは異なり、プルプルで超ふわふわの台湾カステラ。作り方を見せてもらうと、まず油とミルクに乳酸菌入りの小麦粉を加え、ダマができないよう丁寧に混ぜます。さらに卵黄を加えて混ぜ、メレンゲへ。
店長:
「空気が入っている方がふわふわ食感につながるので、素早く混ぜるのが大事」
台湾カステラは“ふわふわ食感”が命。膨張剤を使わず、すべて人の手だけで仕上げています。香料や保存料も使わず、シンプルで優しい甘さが特徴です。
客:
「週3で来るときも。すごく柔らかくて、他ではない食感。翌日になっても固くならない」
1番人気は「プレーン」(ハーフサイズ750円)。噛む必要がないほどのふわふわと、しっとりとした口当たりが評判です。甘さ控えめな分、レンジで温めてからバターとハチミツをのせて楽しむ人も多いといいます。
ほかにも、生地にチョコレートを織り交ぜチョコチップをのせた「リッチチョコレート」(ハーフサイズ880円)、コーヒーをたっぷり使った「モカコーヒー」(ハーフサイズ830円)など、ラインナップは全部で20種類以上。
台湾カステラはコロナ禍に“持ち帰りスイーツ”として人気に火がつきましたが、ブームから5年たった今も、この店は売れ行き好調だといいます。
■リピーターの8割が65歳以上…人気を支える“立地と食べやすさ”
お客さんの多くは若者より中高年です。
客:
「76歳の義理の母用に買いました。食欲がないからお土産に」
店長:
「偶数月の15日、年金受給後に多いですね。帰省や夏休み、お盆のお土産にもよく買われます」
すぐ近くの藤が丘駅周辺には、高齢者が多く住む市営住宅があります。
店長:
「交通機関の目の前なので足を運びやすいし渡しやすい。そこはうまくマッチしたと思います」
リピーターの約8割は65歳以上。通いやすい立地に、柔らかくて食べやすいカステラ。人気を支える理由がはっきり見えてきます。
