12月8日夜発生した青森県東方沖を震源とする地震で、高架橋に被害が出たJR八戸線では、16日時点でも全線で運休が続いています。
洋野町では通学が困難になっている高校生の足を確保しようと、無料のバスの運行を始めました。

洋野町では、JR八戸線の運休で通学が困難になった高校生を支援しようと、15日から町内の生徒を久慈市などの高校に運ぶバスの運行を始めました。

16日からは久慈市に住む生徒を種市高校に運ぶバスの運行も始まり、始発の久慈駅前では5人の生徒が乗り込みました。

バスはその後、午前8時半過ぎに種市高校に到着。なかには1週間ぶりに登校したという生徒もいます。

授業を前に教員は後発地震注意情報の終了を踏まえながら、改めて地震への備えを呼びかけました。

学年主任
「備えの継続必要ということで今後もどうなるか分からないし、発生したら身の安全を守れるよう、授業中でも放課後でもお願いします」

バス利用した生徒からは「足がない期間は家で勉強や手伝いなどしていた。久々に来られてうれしい」「(八戸線は)学校以外にも八戸に行ったりとかする時も使うので、復旧は早くなったらいい」などの声が聞かれました。

種市高校 長内誠副校長
「今までは親御さんの送迎とか苦労かけてしまった分もあるので、生徒たちも親の負担が減ってよかったと感じると思う」

運休が続いている八戸線について、JRは16日に久慈駅と八戸市の鮫駅との間で、12月22日から臨時ダイヤで運転を再開すると発表しました。

洋野町ではダイヤの状況を見て、その後の通学用バスの運行を判断するとしています。
なおJR八戸線のうち鮫駅から北の区間では22日から代行バスが運行されます。

岩手めんこいテレビ
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