ジンマー・バイオメット合同会社は、ヨード(ヨウ素)処理技術を用いた世界初の「人工関節を用いた治療法」について、15日、報道陣向けに説明会を開催しました。
ジンマー・バイオメットによりますと、高齢化が進む日本では、変形性関節症などの治療で金属やセラミックなどでできた人工関節に置き換える手術が年々増えている中、術後の感染症が初回手術の約1~2%で発生するとのことです。
今回発表された「人工関節」は、うがい薬などでも使用されているヨードを人工股関節などの表面に固定化させる処理を行うことで細菌の付着などを抑制し、手術後の感染リスクの低下が期待されるとしています。
ヨード処理技術を研究している横浜栄共済病院の土屋弘行院長は、「ヨードの抗菌効果が1年保持されることは、実験のデータから明らか」としたうえで、「引き続き臨床データを集める必要はあるが、人工関節の手術後の感染症のリスクを大幅に低減する可能性がある技術」と期待感を示しています。