国民民主党の榛葉賀津也幹事長は15日、「年収の壁」の引き上げをめぐる自民党との交渉について、「今週が大きなヤマになる」との見方を示した。
大阪市内で開催された玉木雄一郎代表の政治資金パーティーで挨拶に立った榛葉氏は、「年収の壁」の178万円への引き上げに向けた交渉について、「今週が大きなヤマになる」と述べた上で、「最後は技術論ではなくて、政策論、政局論、政治力だ」と強調した。
そして、「大将同士、高市首相と我が党の玉木代表が本気の話をして、落としどころを探ることになる」との見方を示した。
一方、玉木氏は、2025年度の税制改正で、最大160万円まで引き上げられた年収の壁について、「上げることはよいが、複雑な壁ができてしまって、何がなんだか分からなくなっている」と指摘した。
その上で、「何とか物価高騰で困っている皆さんのために、控除額を上げて手元に残るお金を増やしたい。同時に簡素な税制にしていく方向でもぜひ見直しを行っていきたい」との考えを示した。
そして、玉木氏は「筋を通すことが大切なので、筋を通す政治を頑張っていきたい」と語った。