不適切な党員登録などが明らかになった田畑裕明衆院議員を次期衆院選の公認候補となる選挙区支部長に選任しないことを決めている自民党県連と富山市連が13日、改めて本人に聞き取りを行いました。

聞き取りは、次期衆院選の公認を決める自民党本部の指示で行われ、県連の執行部や富山市連の議員、それに、党で選挙対策副委員長を務める橘慶一郎衆院議員が立ち会いました。

*田畑裕明衆院議員
「一連の問題は、私自身の政治家としての倫理観の自覚不足に起因するものであり」「同時に金銭管理に対する厳格なマネジメントにも問題があった」

田畑議員を巡っては、無断で262人を党員として登録した問題や、政治とカネについて十分な説明責任を果たしていないとして市連などが反発し、次期衆院選で別の候補を模索するなど溝が深まっています。

田畑議員は新たに不適切な党員登録問題に関する弁護士による調査報告書を示したものの、自身の関与を否定する新たな証拠はなく、これまでと同じ説明を繰り返し述べました。

党本部は、13日の聞き取りを踏まえて、市連としての総意を今月中に報告するよう求めていて、市連は今月18日の常任総務会と21日の支部長幹事長会議で意見を集約するとしています。

*自民党選挙対策副委員長 橘慶一郎衆院議員
「弁明の機会を与えて総意をあげてもらうことについては納得感のある形で決断していく、対策委員会としての思いそのプロセスをこれから進めていく」

富山テレビ
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