12月12日は「良い字一字」の語呂合わせで「漢字の日」とされています。これに合わせて、1年の世相を表す「今年の漢字」が発表されました。令和の米騒動に、初の女性首相誕生など様々な出来事があった2025年。選ばれたのはあの一字でした。
12日午後2時ごろ、京都・清水寺で発表された「今年の漢字」は「熊」です。
2025年は全国各地で「熊」の被害が相次ぎ、市街地にまで「熊」が出没するなど生活や経済活動に深刻な影響を及ぼしました。
「熊」が「今年の漢字」に選ばれるのは初めてです。
道行く人たちの「今年の漢字」は何だったのか。秋田市のJR秋田駅前で聞きました。
横手市から秋田市内に通学する高校2年生が選んだのは「治」。「膝をけがしてしまい、たくさん挫折したけれど、もうちょっとで復帰できるので、来年からたくさんかましていきたい」と2026年への意気込みも語ってくれました。
青森から会社の同期に会いに来たという女性は「新」を選びました。女性は「4月に新社会人になって新しいことにたくさん挑戦したので『新』という字にした。社会人生活は大変なことも多いけれど、刺激的なこともたくさんあって楽しい」と話しました。
また「今年の漢字」が「熊」だったことについては、「青森に住んでいてあまりクマの被害を感じていないが、秋田は大変だっただろうなと思う。同期から駅の近くでも出ると聞いたので心配」と口にしていました。
やはり「熊」だったというのは、秋田市内に通学する潟上市の高校3年生。「ことしは異様に秋田県でクマが多く出没して、通学路などが変更になって悩まされたので、『熊』が一番印象に残った」といいます。
卒業後の進路は“警察官”とのことで「クマは県民を危険にする存在なので、県民の安全を守っていきたい」と力強く話してくれました。
皆さんも2025年を漢字で振り返ってみてはいかがでしょうか。