年末年始に高校スポーツの全国大会に挑む秋田県の代表校を紹介する企画。今回は、春の高校バレー全国大会に男子代表として出場する横手市の雄物川を紹介します。
10月に行われた県大会決勝で、男子・雄物川は不動の強さで秋田工業を下し、31年連続31回目の春高全国出場を決めました。
雄物川は、国民スポーツ大会で24年ぶりの3位入賞を果たすなど、その強さは全国でも注目されています。
チームの中心は、キャプテンで司令塔のセッターを務める長井慶介選手。コートの幅9メートルを存分に使ってトスを上げられるのが強みで、相手に的を絞らせません。1年生からスタメン入りし、3年間の集大成を春高全国大会で見せようと並々ならぬ思いでいます。
長井慶介主将:
「前回大会は、競っている場面や中盤の劣勢のところで自分のあせりが出て、トスが低くなってしまうことが多かったが、そういった場面でもあせらずしっかりやるべきことをと心がけて、スパイカーの高さを生かせるトスを少しは上げられるようになった」
長井選手のトスで躍動するのが、2025年からレギュラーに入る経験豊富な3年生のスパイカー陣です。
1人目がアウトサイドヒッターの佐々木悠成選手で、最高到達点が333センチと高さのあるスパイクが光ります。
もう1人は、パワフルなスパイクとサーブでチームをけん引する高橋翔太朗選手。この2人の活躍が雄物川を勝利に導きます。
チームの伝統は「粘りのレシーブ」。セッター長井選手のトスに良い形でつなげることが重要で、多くの時間を割いて伝統のレシーブを磨き上げています。
攻守がそろった秋田の絶対王者はどこまで白星を積み上げられるか。春高にかける情熱が新春の舞台で躍動します。
長井慶介主将:
「目標は日本一で、そのために一戦一戦、目の前の一球一球に全力で向かっていって、全力で行った結果で日本一を取れれば」
春の高校バレー全国大会は2026年1月5日に開幕し、雄物川は6日に三重県代表の松阪工業と対戦します。