12日朝、秋田県北秋田市で秋田内陸線の列車が脱線し転覆する事故がありました。乗客はいませんでしたが、運転士の男性が顔から出血するなどして病院に搬送されました。

県北総局・土田俊太郎記者:
「秋田内陸線の列車が転落した現場です。林の奥に車両が転覆しているのが確認できます」

12日午前5時10分ごろ、北秋田市阿仁萱草にある秋田内陸線の萱草駅の近くで、運転中の列車が5メートルほどの高さからのり面に転覆しました。

乗客はいませんでしたが、51歳の男性運転士が車内に取り残され、事故から約3時間後に救出されました。

男性運転士は顔から出血し、体の痛みを訴えて病院に搬送されました。意識ははっきりしているということです。

列車は午前5時2分に阿仁合駅を出発した角館駅行きの始発列車で、出発から約5分後に車両が脱線、転覆したということです。

秋田内陸線は、この事故や信号機の故障の影響で阿仁合駅と角館駅の間で運転を見合わせていて、再開のめどは立っていません。

秋田内陸縦貫鉄道は、12日午後3時から会見を開きました。

秋田内陸縦貫鉄道・長峰英雄社長:
「二度とこのようなことが起きないように対応を図っていきたいと思ってます。どうぞよろしくお願いします」

会見で長峰社長は、事故原因について、現場で倒木が確認されていることから「列車が倒木に衝突して転覆したとみられる」と述べました。

なお、12日午後に運輸安全委員会は、鉄道事故調査官2人を現場に派遣して原因について調べていて、13日も引き続き調査を行う見通しです。

秋田テレビ
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